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[MOM2179]流通経済大柏MF熊澤和希(2年)_交代出場で決勝点!再び「凄い」と言われるプレーで優勝導く

ゲキサカ / 2017年8月4日 19時26分

後半31分、流通経済大柏高MF熊澤和希が決勝ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.4 総体決勝 流通経済大柏高 1-0 日大藤沢高 ユアスタ]

 日本一を懸けた試合で目標に掲げていた「凄い」と言われるようなプレー。後半開始から交代出場したMF熊澤和希(2年)が、流通経済大柏高を9年ぶりVへ導く決勝ゴールを決めた。0-0の後半31分、流経大柏は右SB石川貴登(3年)が右サイドからロングスロー。落下地点を予測し、ニアサイドで構えていた熊澤は胸コントロールしてDFの前に出ると、右足シュートをゴール左隅へ突き刺した。

 熊澤はゴール直前のプレーで決定機を迎えながら余裕がなく、GKにシュートを当ててしまっていた。ただし、昨年U-16日本代表にも選出されている実力派MFは、1本目のミスを上手く修正してゴールへと結びつける。

「1本目に普通にシュート打っちゃってGKに当ててしまったんですけど、決めた2本目はファーが空いていたので。GKも真ん中に立っていたし、DFの陰に隠れていたのでカーブを掛けたら入るんじゃないかと思って打ちました。GKも反応できていなかったので良かったです」

 熊澤は準々決勝の長崎総合科学大附高戦でも交代出場で決勝ゴール。この日は先発することができず、「スタメンを言われた時は残念だった」というが、それでも「ベンチスタートの方が点を取りやすい」と切り替えて臨むことができた。

 準決勝の前橋育英高戦で交代出場した際は何もできなかったことから、決勝では自分の良さを出すこと、そして結果を引き寄せることがテーマだったという。そしてPAで持ち前のテクニックを発揮して決勝点。日大藤沢高の佐藤輝勝監督は試合後、ベンチスタートの熊澤を警戒していたことを明かしたが、熊澤はそれを上回るプレーでヒーローになった。

 180cmと長身でボールコントロールも正確。個人でも決定的な仕事ができる注目タレントだが、本田裕一郎監督は簡単には先発起用せずに、ベンチスタートを続けさせていた。プリンスリーグでも出場時間は決して長くなく、今大会も先発出場は1試合に留まっている。

 だが、これは名将・本田監督が彼の強気な性格を上手く活用した部分が大きい。「我の強い子で2年生ながら3年生と対等に扱えというような顔をしている。口には出さないけれど、そのくらい気が強いです。だから我慢させておいて、我慢させておいて行けっていうと活躍しますね」と本田監督。指揮官の起用法に上手く乗せられる形で力を発揮した熊澤が準々決勝に続いて、決勝でも大仕事をしてのけた。

 大会前、熊澤は「上手い」ではなく、「『凄い』と言われるようなプレーヤーになりたい」と語っていた。そして毎試合結果を出すことを掲げ、優勝を決めるゴールなど2試合で決勝点を決め、計3発。周囲の人に十分「凄い」と言わしめる活躍をしてのけ、自分の地位も確立したMFは「スタメン取れるようにこれからも結果を出していきたいです」と宣言した。次は先発選手、主力選手としてチームを日本一へ導く。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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