[MOM2180]大津FW田崎魁星(3年)_台頭してきた181cmレフティーが決勝点
ゲキサカ / 2017年8月6日 5時23分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.5福島復旧・復興祈念ユース大会 尚志高 1-3 大津高 尚志高G]
3年生たちの想いを背負って自分がゴールを決める。大津高はこの日、先発9人を1、2年生が占める中、GK中村斗偉とFW田崎魁星の2人の3年生が奮闘。田崎は後半16分に決勝ゴールを決めた。
ともに交代出場のMF空久保樹とMF渡口光彦(ともに3年)がワンツー。PAへ切れ込んできた空久保がDFを引きつけて出したラストパスを田崎が左足でゴールへ流し込んだ。ゴールを確認すると田崎は左手で力強くガッツポーズ。そしてチームメートたちの祝福に笑顔で応えていた。
181cmの長身レフティーはこの日、前線で体を張って潰れ役になりつつ、動き出し、ディフェンス面も献身的にやり続けた。プレミアリーグ前期9試合で出場時間は3試合185分間だが、ここへ来て目覚ましい台頭を見せているという。それでも、元々ポテンシャルの高さを認められていたというFWは、これまで以上に高い意識を持って取り組む中で「少しずつ自信がついてきたように思いますね」(古閑健士監督)と自分の力をピッチで表現できるようになってきている。
「日頃から悔しさを持って今までやってきて、(アドバイザーの)平岡(和徳)先生に色々プレーを見てもらって、トップチームで出れる機会をもらえたりしているので、それに関してはFWとして点取って仕事しなければいけないので、ゴールへの意欲を持ってやれている」
Aチームの試合に絡むことができている3年生の一人として、他の3年生たちの分まで戦う意気込みだ。インターハイ後に3年生の半数が受験勉強へスイッチ。彼らの日常を見ながらサッカーに集中することができている自分はもっと頑張らなければならないと感じた。「もっとやらないといけないと思う。責任感持ってもっとやらないといけない」
今年の大津は新チームを立ち上げて以降、下級生中心のメンバー構成。1、2年生が先発11人を占めることもあった。その中で悔しい想いをしてきた3年生の代表として自分が走り、戦い続けること。そして選手権の全国大会で自分がゴールを決め、3年生たちとともにゴールを喜ぶ。
(取材・文 吉田太郎)
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