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「苦しいジャッジ」だったと無念の指揮官、柏は無得点に終わる…DF輪湖「こういう試合を勝ちきらないと」

ゲキサカ / 2017年8月9日 23時36分

柏レイソルにとっては痛恨のドローとなった

[8.9 J1第21節 柏0-0鳥栖 柏]

 シュートの数だけで見れば、サガン鳥栖が打った6本の3倍以上にあたる20本を記録した柏レイソル。決定機も多くつくった中でのスコアレスで、ホームということも考慮すると勝ち点2を落とした印象は否めない。

「単純ですけど、決めきる力ということはあると思います」。柏のDF輪湖直樹は無得点に終わってしまった要因を振り返った。

 鳥栖が柏の両サイドを警戒する中で、序盤こそ中央にボールが集まりがちだったがサイドでの場面を増やしていく。「相手のサイドハーフがついてくる傾向にあったので、こっちがサイドバックを高くとることで相手のカウンターを阻止することも目的に」したと下平隆宏監督。左の輪湖、右のDF小池龍太がサイドからボールを供給したが、最後までゴールにはつながらなかった。「FWの選手で言ったら動き出しのバリエーションを増やさないといけないですし、クロスを上げる選手で言ったらもっと質の高いクロスを上げないといけない」と輪湖は課題を挙げる。

「我々にとっては苦しいジャッジ」と下平監督が吐露したのは、FWクリスティアーノがPA内で倒れた場面。DFキム・ミンヒョクはクリスティアーノには接触したがボールには触れていなかった。「映像で見ましたけど、PKだったかなと(苦笑)」。さらにPKを“取り損ねた”ばかりでなく、柏は後半45分にはFWディエゴ・オリヴェイラが、その4分後にはMFキム・ボギョンが2枚目の警告を受けて退場となってしまった。

「2人少ない中でゼロで抑えたというのはよかった」と輪湖は無失点で終えたことをポジティブにとらえるも「ただ、」と続ける。「上に行くためにはこういう試合を勝ちきらないといけない」。

 重傷を負ったMF手塚康平に加えて、ディエゴ・オリヴェイラとキム・ボギョンを欠く次戦は、今節逆転で首位・C大阪をたたいた清水戦。順位を2つ落として5位に後退した柏にとって、上位争いに絡むうえでは正念場となる一戦だ。

(取材・文 奥山典幸)
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