[MOM2186]湘南工科大附MF田原廉登(2年)_2戦3発!司令塔がSHで抜群の攻撃力発揮!
ゲキサカ / 2017年8月15日 22時1分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.15 adidas Cup2017大阪準決勝 佐野日大高 1-2 湘南工科大附高 J-GREEN堺]
今年、ボランチとしてコントロールタワーの役割を担ってきた2年MFが、この日はアタッカーとしての実力を見せつけた。湘南工科大附高のMF田原廉登(2年)はこの日、本職のボランチではなく、SHとして2試合に出場。グループリーグ最終節の大阪朝鮮高戦で2得点を叩き出すと、佐野日大高との準決勝でも先制点を叩き出した。
前半16分、左サイドタッチライン際でボールを残した田原は前を向くと、前方のスペースを突いたMF三嶋晴仁(3年)へパス。そしてリターンを受けるつもりでそのままPAへ走り込むと、折り返しを右足でゴール右隅へ突き刺した。
その後も左サイドで存在感を放った田原は50m走6秒2の俊足と、「今まではバチッと当たられたら飛ばされていた」(室井雅志監督)部分での強さも発揮。推進力あるドリブルでぐいぐいとサイドから仕掛けると、斜めのランニングと正確なボールタッチによって受け手としての能力の高さも示していた。
後半もワンツーからゴール前へ切れ込んだり、中央へ潜り込んでラストパスを配球するなど攻撃の中心として勝利に貢献。室井監督が「レシーブ能力が高い。1人外してボールを受けることができる」と説明するMFはこれまで中央でチームの信頼を得てきたが、この日、「真ん中やっていたら、周りが見えるようになりました」とサイドで自身の攻撃力を発揮できる感覚を掴んでいた。
今夏のインターハイでは県内、湘南地区のライバル、日大藤沢高が全国準優勝。10番を背負い、大会優秀選手に選出されたFW比留間輝や右SB櫻井風我(ともに2年)は湘南地区選抜でともにプレーしていた仲間で彼らの活躍は刺激になっている。
選手権出場、そして来年の有力な10番候補はそれに相応しい選手になることも目標だ。今年は現10番のFW岩崎駿(3年)が欠場した試合で一度10番を背負ったが、重みを感じ、いいプレーをすることができなかったという。「それを乗り越えられるように」という田原が「明日は今日よりももっと激しい戦いになると思うので自分でゴール向かって攻めていきたい」と強く意気込む決勝でもゴールを決める。
(取材・文 吉田太郎)
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