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[UAチャレンジカップ]“個性派軍団”延岡学園が決勝へ、「魔法が解けていなかった」と指揮官

ゲキサカ / 2017年8月18日 23時43分

PK戦終了直後、2本を止めたGK阿萬薫秋(2年)ではなく、真っ先にカメラマンに向かってパフォーマンスを繰り広げる選手たち

[8.18 アンダーアーマーチャレンジカップ 延岡学園1-1(PK4-2)明秀日立]

 高校12チームが参加する「アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SUMMER」が18日、大会2日目を迎え、準決勝を行った。グループリーグで「リーグ2」首位の延岡学園高(宮崎)と「リーグ3」首位の明秀日立高(茨城)が対戦。前後半60分を1-1で終えたが、延岡学園がPK戦を4-2で制し、グループリーグで勝利(2-0)した浦和東高の待つ決勝戦に駒を進めた。

「まだ魔法が解けていなかった」。PK戦の勝利が決まった直後、真っ先にカメラマンに向かって歓喜のパフォーマンスを繰り広げる選手たちを横目に眺めつつ、就任4年目の大羽洋嘉監督は今大会での快進撃をそう表現した。

「僕たちは宮崎県大会でも1回戦、2回戦ボーイなんです。それなのに全国を舞台に戦えるチームと対戦させてもらって、まさか勝てるとは……」。強豪の浦和東高を破ってグループリーグを首位で突破し、準決勝では2015年度に2度の全国出場を果たした明秀日立を下すという“ジャイアントキリング”に、驚きばかりが口をついた。

 実際に、試合は明秀日立の高い身体能力を生かしたサッカーに圧倒される展開だった。相手のロングボール攻勢に晒されるなか、前半20分、左サイドでボールを収めたMF鈴木理玖(3年)のクロスを許すと、ゴール前で足を伸ばしたDF高橋槻(2年)のクリアがオウンゴールに。守備の中心を担う2年生センターバックの不運な失点で、前半をビハインドで終えた。

 それでもハーフタイム、泰然として構えた大羽監督は「まずは落ち着いて取り返そう」と選手を送り出す。後半は明秀日立のツートップFW橋本光希(3年)、FW高村哉太(3年)を中心とした攻撃を耐え抜いて、しぶとく得点の機会をうかがった。

 そんな後半24分、高橋が「(オウンゴールに)焦りはあったけど、誰かが必ず取り返してくれるはず」と信じたとおりの瞬間が訪れる。中盤でカウンター気味にボールを受けたFW矢野勇斗(3年)がPA右側にドリブルで侵入すると、相手ディフェンスのギャップを突いてゴール前に横パス。ファーサイドに走り込んだMF富山巧望(2年)が落ち着いてゴールネットを揺らした。

 富山はこれまでチームが挙げた5点のうち4点(2ゴール2アシスト)に絡む大活躍。イニエスタに憧れているというテクニシャンは「この試合でも『自分が決めないといけない』と思っていたのでうれしい」とはにかんだ。その後も明秀日立の激しい攻撃を耐え抜き、規定の60分間は1-1のままで終了。決勝進出チームはPK戦で決められることとなった。

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