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[MOM2204]米子北DF宮本薫(3年)_米北の「裏の支柱」が首位・神戸U-18攻撃陣をストップ

ゲキサカ / 2017年8月28日 20時16分

米子北高の勝利に大きく貢献したDF宮本薫

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.27 高円宮杯プレミアリーグWEST第10節 米子北高 2-1 神戸U-18 チュウブYAJINスタジアム]

 170cm・63kgの体はCBとして決して恵まれているわけではない。だが、この試合のヒーローは間違いなくそんな体を張り続けたディフェンスラインの選手、DF宮本薫(3年)だった。

 米子北高・城市徳之総監督は「DF三原貫汰(166cm)とのCBコンビは、たぶんプレミアで一番小さい」と率直に認めつつ、「高くて速くて全部持っているような選手はウチにはなかなか来てくれない。でも彼みたいにスピードがあって、戦術理解を高めて粘り強く戦える選手ならば、十分にこのレベルでもやれるんです」と太鼓判を押す。

 試合開始から神戸U-18に押し込まれる流れとなったが、「相手が上手いのは分かっていたので」と宮本に焦りはなかった。逆に「球際でしっかり行ってテンポ良くやらせないことをまず意識した」と言うように、チームとして神戸の選手たちに気持ち良くプレーをさせず、パスワークのリズムを壊すことを意識し続けた。

 宮本自身もペナルティーエリアの外では激しく潰しに行き、中に入れば粘り強く対応してゴールにカギをかけ続ける。個の対応でも十分に神戸に対抗し続けた。中村監督が「ポテンシャルのある選手」と評価してきたDFが、しっかりと力を見せ続けた。最後の失点に絡んでしまって玉に瑕となったが、それでもこの試合を語る上で宮本の見せたパフォーマンスは外せない。

「ロングフィードと狭いゾーンの球際での戦いは絶対に負けたくない」と語るストッパーについて、城市総監督は「意外に見えている子なんですよ」ともう一つの特長を語る。戦術的な部分での力があり、敵味方の状況を把握して判断する力があるという評価だ。「だからサッカーについて口に出す言葉がすごく的確なんです」(城市総監督)。それに加えて、「サッカーが本当に好きな子で、『勝ちたい』というハングリーさが強い選手。ウチにとっては、表の主将は三原で、宮本は裏の精神的支柱のような存在ですね」とメンタルの部分も高い評価を受けている。

 兵庫県の新鋭クラブチーム・Vivo FCから米子北に来た理由は「選手権に出たいから」という単純明快なものだったが、いまはここでの日々で成長できたという確かな手ごたえも得ている。米子北が誇る、賢く強く戦えるストッパーは首位チーム撃破に貢献できた実感を抱きつつ、「ここで終わりじゃない。このチームはもっと良くなれます」と、プレミアリーグの残り試合、そして夢舞台である冬の選手権にむけて、さらなる成長を誓った。

(取材・文 川端暁彦)
●2017プレミアリーグWEST

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