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代表戦初勝利でW杯出場を決めたい井手口 “選ばれし者のスパイク”でいざ決戦へ

ゲキサカ / 2017年8月29日 18時0分

W杯アジア最終予選の大一番に臨む日本代表MF井手口陽介

 日本代表は31日のW杯アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。MF井手口陽介(G大阪)は6月7日に行われたキリンチャレンジ杯のシリア戦でA代表デビュー。同13日のW杯アジア最終予選・イラク戦では初先発を飾ったが、結果は2試合とも引き分けだった。

「日本代表の試合に出場したことで、これから代表に定着していくという新しい目標ができた。僕自身も選ばれていないときはサポーターと同じ目線で見ていたから、日本代表が勝ったらうれしいし、負けたらガッカリする。勝てなかったときの気持ちは分かる。イラク戦は中立地での試合だったけど、観客が少なくて、雰囲気も全然違った。大勢のサポーターの前で勝利できたら気持ち良いと思うし、早く(代表初勝利を)一緒に味わいたい」

 勝てば6大会連続6回目のW杯出場が決まるオーストラリア戦。勝利にかける意気込みは強い。井手口の特長は、何と言ってもボール奪取能力だ。ただ、ハリルホジッチ監督からの指示について「念には念を入れる人。『間合いを空けるな』『人にピッタリ付け』と毎回、同じことを言われている」と明かすと、「守備のことしか言われないけど、攻撃も求められるようになりたい」と、ボールを奪ったあとのプレーでのアピールにも意欲を見せた。

「ボールを奪ってからもっと縦パスを通したいし、もっと前に出て行きたい。ボールを奪えて、ゴールも決められて、何でもできる選手になりたい。ハリルホジッチ監督からはボールを奪うことを一番に求められているので、そんなに上がっていくわけではないけど、自分の色も出していきたいので、前に行って仕事ができるようにしたい。必要なのは、攻撃のクオリティー。タイミングの取り方を工夫することとか、イージーなミスを少なくすることが必要だと思う。ゴールやアシストが欲しい。最近、チームであまり点が取れていないので、最近は遠くからでもシュートを打とうかなという気持ちも持ってプレーしている。J1で2ケタは無理ですけど、7、8点くらい取りたい」

 中盤の底に位置するボランチで、守備のタスクをこなしながら前へ出る。貪欲さがゴールへつながれば、勝ったときの喜びはさらに重なる。攻撃力のアピール、自身の代表戦初勝利、そして日本のW杯出場決定が重なれば、“喜びの三重奏”となる。

 今月23日に21歳になったばかりの井手口だが、所属クラブでMF遠藤保仁やMF今野泰幸と日ごろから競争していることもあり、「プロになったときから、ガンバで先発のポジションを取れれば、自然と日本代表は見えてくると思っていた」と言い放つ。中学生の頃から年代別代表に選ばれながら、U-17W杯、U-20W杯という世界大会への出場を逃した。それでも昨年はリオデジャネイロ五輪に出場し、A代表にも初選出。世界で戦うための階段を着実に上っている。

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