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[MOM455]九州産業大MF関恭範(4年)_指揮官「井手口くんみたいなゴール」、頼れる10番が先制点

ゲキサカ / 2017年9月2日 13時0分

九産大の10番・関が先制点を決めた

[9.1 第41回総理大臣杯1回戦 高知大0-3九州産業大 長居]

 総理大臣杯の出場は9年ぶり。大学初めての全国大会に緊張し、立ち上がりは緊張が見られる選手も多かった。嫌な流れを断ち切ったのは、九州産業大の背番号10を託されたMF関恭範(4年=福岡U-18)。森下仁之監督が「昨日の代表の井手口くんみたいなゴールだった」と笑みを浮かべる豪快な一撃を決めて、チームに勝利を引き寄せた。

 「今年は大学サッカー最後の年なので、悔いがないように楽しめればというのを第一に考えていた」。今大会への意気込みをそう話す関のハイライトは前半8分に訪れた。MF末永巧(3年=東福岡高)からのパスを相手エリアの中央右寄りで受けると、ドリブルでスペースを突破。

「良い所でボールを受けて、ドリブルが出来た。良いシュートコースもあったので、思い切り右足を振りぬいた」一撃がゴールネットを揺らした。「緊張していたという思うチームに良い流れを与えることができたと思う」と振り返るファインショットで、チームに勢いを与えると、ここから際立ったのはオフザボールの動き。懸命に中盤を駆け回ることで、攻撃を活性化しつつ、ボールを失っても素早く守備に転じ、必死に食らいついた。

 「ボールのない所で非常によく動いて、攻撃のスイッチを入れてくれる選手」と森下監督が評するように、元々アグレッシブな動きに定評のある選手だったが、「軽いプレーが多かった」と自己分析するように、これまではボール奪取や攻撃で惜しい所まで迫りながらも、あと一歩足りない場面が多い選手でもあった。

 変身のきっかけとなったのは、夏休み期間中に行った高知ユナイテッドSC(四国社会人リーグ)への練習参加。DF斉藤大介(京都など)やMF横竹翔(元広島)らのプレーを目の当たりにし、「元プロの選手たちのボールを獲られてからの切り替えの速さが印象的だった。獲られたらすぐに獲り返すことを徹底していて、そこが自分に足りない部分だと痛感した」。練習参加を終えた直後に行った金沢遠征では、意識を変えたことで、状態は上向きとなり、この日も、一皮むけた姿を多くの人にアピールした。

「自分のサッカースタイルが合っていると思ったし、ここなら成長できると思った」という九産大でのプレーも残りわずか。「最初は慣れない部分もあったし、緊張もしていたけど終わってみれば凄く楽しめた。次も楽しみながら、チーム一丸となって勝ちにこだわりたい」。そう続けたように、今は苦楽を共にした仲間と少しでも高みに近づくことを第一に考えている。

チームとしての目標であるベスト8、そして個人目標である優勝を掴み取るために、関はアグレッシブに戦い続ける。

(取材・文 森田将義)●第41回総理大臣杯特集

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