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[MOM460]明治大DF鳥海晃司(4年)_伝統の堅守支えるDFリーダー「きつい時や苦しい時は仲間の顔を」

ゲキサカ / 2017年9月9日 10時7分

千葉内定のDF鳥海が明治大の堅守を支える

[9.8 第41回総理大臣杯全日本大学トーナメント準決勝 流通経済大1-2明治大 長居]

 連覇がかかった大事なトーナメントで、準決勝まで無失点。明治大の伝統とも言える堅守をDFリーダーとして支えてきたのが、DF鳥海晃司(4年=千葉U-18・千葉内定)だ。

 特にこの日は「八幡山に残った選手の分まで頑張ろうという思いが強くて、気持ちが乗っていた」と試合開始から気迫のこもったプレーを披露。粘り強い守備と競り合いの強さ、そしてFW土居柊太(4年=浜松開誠館高)が「4年生としてチームをまとめようという気持ちが見えるし、鳥海の声があるからこそ、僕たちも前線からの守備を頑張れる」と称える的確なコーチングで順調に無失点を続けてきた。

 いつも以上に燃えるのには理由があった。登録から外れたメンバーは、東京に残って練習やIリーグに参加し、決勝戦のみ応援に駆けつける予定となっていたからだ。「残っている選手は、結果を残して後押しをしようとしてくれた。昨日もIリーグで勝ったと連絡が来て、僕たちに対する気持ちが伝わってきたし、あと一個勝てば、大阪に連れてこられると思っていた」。

 攻撃陣が前後半に1点ずつ加え、守備も順調に無失点を保ってきたが、後半31分にはMF新垣貴之(3年=流通経済大柏高)に左サイドを崩された。ゴール前ではFW立花歩夢(4年=流通経済大柏高)に決められ、失点。

 無失点優勝を目指してきたチームにとって、「流れの中で良くない失点をしてまった。あの失点はトーナメントでよくないし、サイドからカットインされた時にもう少し厳しさを持って守備をしなければダメだった」と悔やまれるものとなったが、「最後の15分は気持ち。勝つために守ろうと気持ちが乗っていた。きつい時や苦しい時は、仲間の顔を思い出して、絶対に連れてくるという気持ちが出た」と再び気を引き締め、1点リードを守り切った。

 昨年度の総理大臣杯王者ながらも、今季は関東1部リーグの前期を終えて、7位。総理大臣杯の出場権がかかったアミノバイタルカップも7位で終えていた。課題となったのは守備の緩さ。練習中や紅白戦の1対1で耐えきれない場面が目立っていたという。

 大会前の合宿では守備の強化を再徹底。ゴール前での1対1を1日に40分以上も行うことで、「明治の1対1で絶対負けないという個の強さを再確認できた。僕のイメージではいつも通りに明治のプレーをしているつもりでも、いざ意識して練習してみると、これじゃ足りないんだと気付かされた」。相手のアタッカー陣と駆け引きしながら、ディフェンスラインをコントロールする練習を徹底したことも守備の安定を後押しとなり、今大会ではようやく明治大らしさが戻ってきた。

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