[MOM2214]東福岡MF水野畝蓮(1年)_右の突破口が決勝点!“普段より少ない”仕掛けでも大きな存在感
ゲキサカ / 2017年9月16日 21時42分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.16 NB CHAMPIONSHIP U-16 尚志高 1-3 東福岡高 時之栖うさぎ島A]
ボールが足元に入ると、小柄な背番号7は迷わず縦突破を繰り返していた。前半、東福岡高は右の俊足MF水野畝蓮(1年)が突破口に。13分にDFを振り切って右サイドをえぐり、ラストパスへ持ち込むなど、そのスピードで相手の脅威になり続けていた。
雨天でピッチに水たまりもできていた悪コンディションの中では、彼のスピード、一発が東福岡にとって貴重な武器になっていた。シンプルにスペースへ出されたボールが一気にチャンスになりかけるシーンも。その水野は1-0の前半24分、右SBモヨマルコム強志(1年)の右クロスのこぼれ球を右足で豪快に決めて追加点をもたらした。
普段はサイドでボールを待つことが多いという。この日多く映った仕掛けの回数も「いつもだったら、もっと仕掛ける本数とか多いです」。ピッチコンディションを考慮してサイドでのチャンスメークよりも、シュートを狙うことを優先。その選択がゴールに繋がり、「きょうは雨だったのでちょっと中寄りでファーストタッチからシュートまで行こうと思っていた。得点シーンはいいところにこぼれたので思い切り打って入ったので良かったです」と喜んでいた。
熊本のUKI-C.FC出身で、ナショナルトレセンU-14選出歴を持つ水野は、伝統のオープン攻撃の新たな担い手候補。「ヒガシのSHはスピードあって、テクニックあって、クロスも正確なんで、もっと自分もクロスの質やドリブルの質を磨いていきたい」と意気込んでいる。インターハイなどで先発しているFW石原利玖(2年)ら先輩たちを参考に、成長していくことができるか。
「newbalance CHAMPIONSHIP U-16/2017」の目標は優勝。「まずチームとして優勝することが目標で個人としては得点を取っていきたい。なるべく早くトップチームに上がって、夢であるサッカー選手になれるようにこれから努力して頑張りたいです」という俊足アタッカーが今大会、チームの優勝のために突破とゴールを連発する。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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