[AFC U-16選手権予選]追うのは柴崎岳の背中。東福岡のボランチ・荒木遼太郎が決勝点を含む2得点
ゲキサカ / 2017年9月23日 7時10分
[9.22 AFC U-16選手権予選 U-15日本代表 11-0 U-15シンガポール代表 インドネシア]
22日に行われた日本とシンガポールによるAFC U-16選手権第2戦。引いて守りを固めてくる相手に対し、熊本ジュニアユースから名門・東福岡高の門戸を叩いたゲームメーカー、MF荒木遼太郎が確かな力量を見せ付けた。
「初戦のメンバーに入れなくて本当に悔しかった。第1戦のメンバーに負けないような試合をしようと思っていた」と語るとおり、気持ちは十分に入っていた。それを象徴する場面が先制点のシーンだろう。相手DFのミスから始まった攻撃の流れで、最後はFW小塩拳生(清水ジュニアユース)の落としから、「思い切って打ってみようと思った。GKのこぼれ球もあると思ったので、まず枠に打とう」とミドルシュート。これが見事に決まって、試合の流れをグッと引き寄せてみせた。
その後は引いた相手に対してなかなか崩せない時間も続いたが、「ピッチの中で話し合いながら、『まずサイドから行こう』と言っていた」と、徐々にペースをつかむ。荒木自身が前線に絡んでいく回数も意図的に増やすと、チームは24分から一気にゴールラッシュ。試合の流れは決定的になった。後半も攻勢となる中、荒木は後半33分にもミドルシュートを叩き込む。相手DFに当たってのゴールインだけに喜びは控えめだったが、積極的に打ち切る姿勢が光った試合でもあった。
そんな荒木が目標とする選手は、MF柴崎岳(ヘタフェ)。実際にプレーを観たこともあり、そこで強く惹かれたと言う。「パススピードがまず速くて、首を振る回数も凄く多かった。ゲームをコントロールする力もあって、自分が目指すべき選手だと感じた」と目を輝かして話してくれた。その柴崎も青森山田高時代にこのAFC U-16選手権からU-17W杯へと駆け抜けながら成長していった選手。言ってみれば、この試合は柴崎の背中に荒木が追い付くための第一歩だったのかもしれない。
(取材・文 川端暁彦)▼関連リンク
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