[MOM2223]鹿島学園DF井上瑠(3年)_努力の成果をピッチで表現。「成長著しい」左SB
ゲキサカ / 2017年9月29日 23時19分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.29 adidas cup Tokyo 鹿島学園高 4-0 東北高 RKUフットボールフィールド]
鹿島学園高の鈴木雅人監督は、元ボランチのレギュラー左SBについて「成長著しい。オーバーラップのタイミングが良くなってきた」と頷いていた。1年時に鈴木監督の提案でボランチから左SBへ転向したという井上瑠(3年)は、判断良く中へ切れ込んだり、SHとの連係で相手DFを剥がしてチャンスを生み出すプレーが武器。また、相手の背後へ落とす左足キックで攻撃のポイントにもなる左SBは、チームからの信頼を徐々に高めてきている。
FCラーゴ河口湖時代の先輩FW相澤航大を追って鹿島学園に進学したという井上は、1年時に怪我で半年間プレーすることができず。復帰後に左SBへコンバートされたが、2年時には全く試合に出ることができなかったという。
それでも、「グラウンドの鍵を借りて、ナイターで一人で練習していたりした」という努力のDFは今年、左SBのポジションを掴むと、新人戦からインターハイ、プリンスリーグ関東と公式戦に出続けるまでになった。
プリンスリーグ関東のスピード感を経験し続けたことによって、余裕を持ってプレーできるようになったというSBは、この日も相手DFを一人剥がすことを意識した動き。課題だった守備時のセットプレーやクロスの対応も安定し、決定的なシーンを作らせなかった。「オーバーラップの数をもっと増やしていかないといけないし、クロスを手前に当ててしまう場面がある」と反省していたが、指揮官も認めるプレーを表現できるようになってきている。
インターハイ初戦敗退の悔しさは忘れていない。「選手権では同じ思いをしないように、日々の練習を自分で追い込んでいきたい」という井上が冬までにさらに努力して、成長して、チーム力をさらに引き上げる。
(取材・文 吉田太郎)
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