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[MOM2224]興國MF西村恭史(3年)_抜群のプレーで勝利導く。選手権への思いが進化の原動力に

ゲキサカ / 2017年9月30日 20時2分

興國高の清水エスパルス内定MF西村恭史

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 adidas cup Tokyo 興國高 2-1 鹿島学園高 RKUフットボールフィールド]

 選手権を控えたフェスティバルでの一戦とは言え、そのプレーは抜群だった。興國高のU-18日本代表候補MF西村恭史(3年、清水エスパルス内定)は強豪・鹿島学園高相手にも余裕のあるプレー。決勝ゴールに加えて好守で先制点を演出するなど、結果も残して勝利に貢献した。

 184cmの長身を持つ技巧派ボランチ。鹿島学園が連動した守備で距離を詰めてボールを取りきってしまおうとしたシーンでも左右関係なしの巧みなターンでそれを剥がし、同じく左右関係なく質の高いキックをスペースへと落としてチームの決定機を生み出していた。

 身体つきはまだ細身のように映るが、球際の攻防で競り負けることも稀。前半33分には相手のビルドアップを的確な読みで潰し、インターセプトして先制点を演出すると、後半にはDFに前方を塞がれているような状況でも強引に仕掛けて突破し、味方のPK獲得に結びつけていた。

 また、前半38分には自らの好パスからFW島津頼盛(3年)が左サイドを抜け出すと、PAへフォローして右足で決勝ゴール。怪我をしないことが優先されたために後半はわずかなプレーのみで交代となったが、FKでの弾丸ショットや質の高い1タッチパスを含めて、この日は“タレント軍団”興國のチームメートにも差をつけるようなプレーを見せていた。

 夏休みに3週間参加した清水のトレーニング、9月のU-18日本代表候補合宿と刺激も受けながら進化を遂げてきたボランチは、この1か月間でさらなる成長を見せている。原動力は選手権に懸ける思いだという。

「選手権出ないとまずいという危機感。(興國から)プロ3人も出ていて僕らが引っ張っていかないとチームもついてこないと思う。危機感で練習からやる意欲も強くなって質も上がってきている」。個人的にミスが減り、「ドリブルでも行けるし、点も取れるし、球も奪えるし、本当のオールラウンダープレーヤー。あのサイズも持っているような選手は今までの日本にはいなかったんじゃないか」と内野智章監督が絶賛する才能がピッチでより表現できるようになってきている。

 あとは本人が全国出場を果たすために、本気になっている選手権。まだまだ疲れた時間帯での守備の部分の課題があり、質の部分もより高めないといけない。だが、「リーダーシップ取って、攻守に貢献して全国に連れていけるようにしたい」という注目ボランチが、選手権予選でも違いを示すようなプレーをしてチームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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