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[国体少年男子]選手権敗退し、国体に懸ける鎌倉高GK山田怜於が神奈川県救うビッグセーブ!

ゲキサカ / 2017年10月4日 7時53分

ビッグセーブを見せた神奈川県GK山田怜於。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子準々決勝 神奈川県 2-0 静岡県 西条市ひうち陸上競技場]

 勝敗を左右するビッグセーブだった。神奈川県は1-0とリードして迎えた後半14分、静岡県のパスワークによって崩され、ゴール至近距離から決定的な一撃を打たれてしまう。

 だが、「(相手の)シュートが少ない中でも絶対にピンチが来ると思っていた。『ここだけは』、というところでゴール前は全部集中しておいた中でああいうセーブができたんじゃないかと思います」と振り返るGK山田怜於(鎌倉高1年)が、「絶対に止めてやる」と身体全体でシュートコースを遮ってストップ。この決定機を止めたことでリードを守った神奈川県はその後、1点を加えて2-0で勝利した。

 山田は課題であり、改善を目指してきた部分が、この勝負どころで発揮できたことを喜んだ。ゴール前で細かく動かされ、相手アタッカーと1対1となったが、この場面ではしっかりと面を作りながら、シュートコースを消すことができた。そのプレーがチームを救うビッグセーブに。平塚次郎監督が「ゲーム勘が高い。今、どういう状況かをしっかりと感じ取っている」と説明する山田は、強みとしているキックやポジショニングも発揮して完封勝利に貢献した。

 神奈川県は登録16人中14人がJクラブの育成組織に所属する選手。高体連から参加しているのは登録変更で加わったFW西川潤(桐光学園高1年)と山田の2人だけだ。西川が全国常連校であり、プリンスリーグ関東で戦う桐光学園に所属しているのに対し、山田は神奈川県内トップクラスの進学校・鎌倉で力を磨いている。

 鎌倉は1980年代に全国高校選手権にも出場している古豪とは言え、メンバーの中では異質の存在。横浜FCジュニアユースからユースチームに昇格する力がありながら、山田は進学校へ進み、今回の国体も「神奈川の高体連に経験を持って帰れるのは大きい」と高体連の代表としての責任感を持って臨んでいる。

 高校選手権神奈川県予選は9月23日の2回戦で敗退。選手権から気持ちを切り替え、国体に懸けている守護神は「しっかり支えてくれた人のためにも全国優勝を持って帰りたい」と誓う。そして「(チームでの)目標は全国出ること」と意気込む山田が、今回の国体から一つでも多くの経験をチームに持ち帰り、目標達成も目指す。

(取材・文 吉田太郎)●第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」特集

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