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チームに迷惑をかけた分は選手権で取り戻す!大学進学決断の浦和学院FW田中和樹がまず1ゴール!

ゲキサカ / 2017年10月16日 12時15分

前半3分、浦和学院高FW田中和樹が先制ゴールを決めてガッツポーズ

[10.15 選手権埼玉県予選決勝T2回戦 浦和学院高 2-1 狭山ヶ丘高 浦和南高G]

 迷惑をかけた分は選手権で必ず取り戻す。浦和学院高はFC東京特別指定選手の注目ストライカー、FW田中和樹(3年)が試合開始直後に魅せた。右SB宇津木光騎(3年)のフィードを跳躍しながらピタリとコントロール。すると、縦への鋭い動きでPAへ侵入して右サイドの角度のないような位置から強烈な右足シュートを打ち込んだ。

「ゴールを見ていなかった」という一撃は、狭山ヶ丘の注目GK青木祐太(3年)のファインセーブに阻まれてしまった。だが、直後の右CKでニアサイドの選手がスルーすると、後方でマークを外した田中が右足ダイレクトでのグラウンダーショット。ゴール前の混戦を抜けた一撃はゴールネットに突き刺さった。

 先制ゴールについて、田中は「走っていたらいい感じで来たので、『絶対に決める』という気持ちで振り抜いたら良いところへ行ったので良かったです」と笑顔を見せた。その後、良い形でボールを受けた際には鋭いドリブルでファーストDFを剥がし、決定的なスルーパスも配球した田中だったが、時に3人がかりで止めに来ていた狭山ヶ丘DF陣をこじ開けることができず。空中戦や前線からの守備で頑張りを見せていたものの、悔しい内容の試合となった。

「相手のラインが高めだった気がするし、地面もスリッピーだったので裏に抜けたら良いなと思ったんですけれども、なかなか良い抜け出しができなくて悔しかったです。ボランチの2人が収めたらいつでも行ける(抜け出せる)準備をしていたんですけれども、なかなかそういう展開にならなかった」

 それでも、チームは苦しい展開の試合で競り勝った。「夏迷惑かけた分、恩返しというか、自分の得点で勝利に貢献したい」と誓う田中にとっては、どんな内容になっても勝ち上がることが重要だ。高校生ながらFC東京に特別指定され、J3デビューも果たした今春は抜群のスピードと圧倒的なフィジカルコンタクトの強さを見せつけるなどインパクトあるプレー。だが、鼠径部の負傷によってベストパフォーマンスができず、前日まで別メニュー調整でぶっつけ本番だったインターハイ予選準決勝の昌平戦では痛みで走ることもままならず、チームは0-6で大敗を喫した。

 だからこそ、コンディションが回復して迎えた選手権では自分がチームを勝たせるつもりでいる。「寮生活も3年間してきて本当仲もいいし、このメンバーでもっとやりたいと思うんで絶対に全国行って、一秒でも長くみんなとサッカーしたいですね」。まずは1得点。毎試合ゴールを決めてチームメートと1秒でも長く一緒にサッカーをする。

 注目の進路は大学進学を決断した。「インターハイの時に怪我して夏休み丸々怪我人で、FC東京の試合にも全然絡めなくて自信もなくなってしまって、大学に行こうと思いました。レベル高い大学で、レベルの高い(関東大学1部の)リーグ戦で4年間頑張って、それでプロ目指して4年間頑張って、4年後絶対にプロ選手になりたいです」。大学進学を決めたが、実力は超高校級。選手権では「何故、あのFWが大学へ?」と言われるほどの活躍を見せて、チームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017

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