若さゆえの過ちか…ベンフィカ18歳GKはCL記録更新も、痛恨の失点に落ち込む

手を伸ばしたが…無念のゴール判定となった

[10.18 欧州CLグループリーグ第3節 ベンフィカ0-1マンチェスター・U]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は18日、グループリーグ第3節2日目を行い、ベンフィカ(ポルトガル)はホームでマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)と対戦し、0-1で敗れた。

　18歳52日でユナイテッド戦に出場したベンフィカのGKミレ・スビラールは、GKとして欧州CL最年少記録を更新。偉業達成もつかの間の後半19分、中盤の左サイドからFWマーカス・ラッシュフォードが放ったFKがゴールに直接向かうと、スビラールはバックステップを踏みながらボールをキャッチ。しかし勢い良く下がったためゴールラインを割ってしまい、痛恨の失点となった。

　ユナイテッドはこの決勝点を守り切って1-0で勝利。英『BBC』によると、ジョゼ・モウリーニョ監督は経験不足のスビラールに対して、積極的にゴールを狙うように選手に指示していたという。「これはサッカーだ。彼が良いGKなのはわかっているよ。私たちには少しばかり戦略があったんだ。特にGKにとってやりにくいFKについてはね」と狙いを明かしている。

　一方、英『インデペンデント』によると、スビラールは「目標は達成したけど、今は何もできないよ…」と落胆。「僕は(最年少記録更新に)影響を受けていなかったし、この舞台に向けて準備はできていた。ベンフィカのみんなと、このホームで勝利に向けて試合に挑んだんだ。負けたことで喜ぶことはできない」と記録達成より敗戦の悔しさを口にした。

　弱冠18歳にして挑んだ大舞台で若さゆえの判断ミスを犯したスビラール。しかし、その才能についてはモウリーニョ監督も認めており、ポルトガル『ア・ボーラ』によると「いずれこの若者に大金が支払われるだろう」と未来の争奪戦を予想している。
●欧州CL17-18特集