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覇権奪還の準備は整った!勝負を分ける精神面の成長、四中工が海星とのPK戦制して決勝戦へ:三重

ゲキサカ / 2017年11月6日 21時11分

四日市中央工高が海星高とのPK戦を制して決勝戦へ

[11.4 選手権三重県予選準決勝 海星高 2-2(PK3-5)四日市中央工高 四日市中央緑地公園陸上]

 第96回全国高校サッカー選手権三重県予選の準決勝が4日に行われ、四日市中央工高が2-2で突入したPK戦の末、5-3で海星高に勝利した。11月11日の決勝では三重高と対戦する。

 県勢最多となる32回の選手権出場を誇りながらも、昨年の予選はまさかの準決勝敗退。「四中工は全国に出ることが宿命。準決勝で負けるのは許されない」(樋口士郎監督)と、並々ならぬ思いでこの日の一戦にかけた四中工が33回目の選手権に王手をかけた。

 ただし、「今日はやりたいことはできていない」と樋口監督が口にしたように、試合展開は決して楽ではなかった。前半は立ち上がりから、強烈な逆風での戦いを強いられ、「相手の攻撃に苦しめられた」(MF渡邊潤之介、3年)。ボールを持ったら、素早く「県でナンバーワンの選手。あの子が真ん中にいるだけで、ボールが全部おさまる」と、樋口監督が評するFW三輪翔馬(3年)と、FW櫻井天海(3年)の2トップを起点に、左のMF辻汰栄(3年)やMF矢萩ルーカス(3年)ら2列目が果敢に顔を出す海星が見せ場を作った。

 四中工は、DF内藤祐輔(3年)を中心に冷静な守備でボールを奪い、攻撃に転じたがボールが落ち着かず。前半29分にFW森夢真(1年)が迎えた決定機も活かせずに終わるなど、攻守ともに波に乗ることができない。その相手を尻目に36分、海星がビッグチャンスを作る。自陣でボールを奪ったDF山田晋平(3年)が、そのまま中央をドリブルで突破。一度、三輪に預け、ゴール前でリターンを受けてゴールを狙った。このシュートは四中工のDFに阻まれたが、こぼれ球を櫻井が押し込み、先制に成功。この1点によって、「大味なゲームでも、風下であることを考えれば前半は0-0で行ければ良いと思っていた」(樋口監督)という四中工のゲームプランを崩した。

 追いかける展開を強いられた四中工ではあったが、「ハーフタイムの選手は落ち着いていたし、行けるぞという雰囲気があった」(樋口監督)。後半開始と共に攻勢を強めると、2分には右CKから渡邊がボレーシュートを決めて、同点に追いついた。この1点で勢いに乗った四中工はFW山本龍平(2年)のスピードを活かした突破や、森の力強い突破で海星を押し込んだが、追加点が奪えず。35分には、CKの流れから、矢萩に決められ、再びビハインドを背負った。致命的な失点ではあったが、四中工の士気は落ちず、38分には右CKのこぼれ球を、森が「たまたま転がってきたので、決めるだけだった」と冷静に押し込み、再び同点。延長戦へと持ち込んだ。

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