4強入りG大阪ユース 最後は9人、110分間の死闘…PK5-4で湘南ユースの快進撃止める
ゲキサカ / 2017年11月7日 19時34分
[11.5 Jユースカップ準々決勝 湘南ユース1-1(PK4-5)G大阪ユース NACK]
Jユースカップは5日、準々決勝2日目をNACK5スタジアムで行い、第1試合は湘南ベルマーレユースとG大阪ユースが対戦した。1-1のまま延長戦に突入すると、110分間でも決着がつかず、PK戦の末、G大阪が5-4で勝利。12日にキンチョウスタジアムで行われる準決勝で川崎フロンターレU-18と対戦する。
立ち上がりから湘南が出足鋭いプレスでG大阪を苦しめた。U-17W杯日本代表のMF奥野耕平(2年)が「相手が勢いよく向かってくるのは予想通りだった」と話せば、實好礼忠監督は「すさまじかった。いつものようにボールを動かせなかった」と脱帽した。前半4分には湘南MF鳥海翔(3年)がファーストシュート。高い位置でボールを奪い、ショートカウンターから攻め込んだ。
攻撃の形をつくれないG大阪だったが、守ってはDF岸田悠佑(3年)ら最終ラインが体を張ったブロックで対抗し、MF柴田壮介(1年)や大会3得点をマークするFW和田響稀(3年)のチャンスを潰す。互いに球際激しい堅守を見せ、湘南も同じく大会3得点のFW原田烈志(2年)を封じ、G大阪は前半シュート0本、湘南はシュート1本で前半を折り返した。
修正を図りたいハーフタイム。實好監督は「相手の速いプレスを外さないと。みんながサポートに関わって、怖がらずにどんどんトライしよう」と選手に喝を入れる。後半立ち上がりにMF山下諒(3年)がフィニッシュまで持ち込むと、後半10分に投入されたMF丹羽匠(2年)は縦への突破でチャンスを創出。徐々にパスがつながり、攻撃にリズムが生まれた。
それでも、湘南はひるまない。拮抗した展開の中で後半28分、ついに均衡を破った。右サイドをドリブルで運んだMF石原大樹(3年)がクロスを入れると、エリア内に走り込んだFW井上恵武(3年)が左足ダイレクトで押し込み、貴重な先制ゴール。井上はベンチに駆け寄り、仲間と喜びを爆発させた。
後半35分、1点を追うG大阪は奥野に代えてFW塚元大(1年)を投入。攻勢を強めるメッセージを出すが、なかなか湘南の固いブロックを崩せない。しかし、このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイムに劇的な展開が待っていた。右サイドからのロングスローを受けたMF梅津克貴(3年)がPA内右で相手DFを引きつけながらマイナスのクロス。空いたスペースに走り込んだDF臼井貫太(3年)がPA手前から右足を一閃。鮮やかなスーパーミドルを叩き込んだ。
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