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“高蔵シフト”が奏功!東海学園が2-1で逃げ切り4年ぶりV王手…決勝は監督対決にも注目:愛知

ゲキサカ / 2017年11月16日 12時30分

前半15分、FW秋山陽一朗が決めたゴールが決勝点に

[11.11 選手権愛知県予選準決勝 東海学園高 2-1 名経大高蔵高 パロ瑞穂]

 第96回全国高校サッカー選手権愛知県予選準決勝が11日、パロマ瑞穂スタジアムで行われ、第2試合で東海学園高と名経大高蔵高が対戦した。オリジナリティあふれる技巧的なサッカーが持ち味の名経大高蔵に対し、東海学園は「普通に守っていてはやられる」(鶴田道弘監督)と特別な“高蔵シフト”を準備。狙いどおりの2得点を奪うと、高蔵の猛追を振り切って2-1で勝利をおさめ、決勝進出を決めた。

 インターハイの県代表である名経大高蔵について東海学園の鶴田監督は、「塊になってボールを持って攻めてくる非常に厄介なチーム」と警戒し、この1週間で対策を準備。「ボールを追いかけ回してもやられてしまう。人を観ることを徹底させた」(鶴田監督)。「ほとんどマンマークみたいな形」(MF柴田大翔、2年)で前線の選手から人を捕まえ、技巧派のそろう名経大高蔵の持ち味を消しに行った。

 この策に戸惑ったのは名経大高蔵のほうだろう。上手くボールを動かせない流れの中から、逆に東海学園が前半7分にMF神藤英暉(3年)のクロスから柴田が先制点を突き刺す。動揺も感じられる中で続く15分にも、FW秋山陽一朗(2年)が追加点を奪い、早くも東海学園がゲームの主導権を握った。

「狙いどおりといえば、確かに狙いどおり。でも出来過ぎだった」と鶴田監督が苦笑いを浮かべたように、2点のリードで東海学園はやや気持ちが守りに入ってしまった面はあった。とはいえ、DFバエッサ・フェリペ(2年)、眞田壮太(3年)らが固めるディフェンスラインは名経大高蔵の攻勢にもしっかり対応。前半は相手のシュートを1本に抑え込んで折り返すというほぼ盤石の流れだった。

 だが、名経大高蔵もこのまま終わるチームではない。後半に入ると、DF伊藤虎士郎(3年)が最終ライン中央から再三ボールを持って攻め上がり、東海学園のマンツーマン対応を切り崩しに掛かる。12分には、MF小杉稜真(3年)が相手のオウンゴールを誘発して1点差に詰め寄るなど、完全に試合は名経大高蔵ペースに傾いていた。

 しかし、東海学園は我慢の全員守備を継続。鶴田監督もFWがボールを追いきれなくなっていることや伊藤の持ち上がりに脅威を感じつつも、「あえて(やり方は)変えなかった」。選手たちの対応力を信じて託した形で、最後は「本当にキツかった」と柴田が苦笑いとともに振り返る流れとなるも、名経大高蔵の攻めも決め手を欠いて試合はそのまま終了。2-1で逃げ切った東海学園が決勝進出を果たした。

 決勝で待つ中京大中京高を率いる岡山哲也監督はかつて名古屋グランパスエイト(現名古屋グランパス)で共に汗を流した後輩である。「4年前も中京大中京(が相手)だった。またやることになっちゃったね」と笑いつつ、「やるしかない」と2013年度の第92回大会以来となる全国切符獲得へあらためて気持ちを引き締めていた。

(取材・文 川端暁彦)●【特設】高校選手権2017
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