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「平常でやり続けた」一条が2度のビハインドを跳ね返す!PK戦を制して連覇達成:奈良

ゲキサカ / 2017年11月18日 21時44分

一条がPK戦を制して連覇

[11.18 選手権奈良県予選決勝 一条高 2-2(PK5-4) 奈良育英高 橿原陸]

 第96回全国高校サッカー選手権奈良県予選の決勝が18日に行われ、一条高が奈良育英高と対戦した。共に2点ずつ奪い、PK戦までもつれたが、5人のキッカーが成功した一条が勝利し、2年連続8回目の選手権出場を掴んだ。

 心が折れてもおかしくない状況は一度や二度ではない。厳しい状況に追い込まれても、上を向き続けた一条が劇的な勝利を手繰り寄せた。一度目のピンチは開始すぐの前半2分に訪れた。奈良育英FW奥村空(3年)のポストプレーから右サイドを崩されると、MF瀧本秀介(3年)がゴール前に低いクロスを展開。最後は、フリーのFW山川智也(2年)に冷静に決められ、奈良育英に先制を許した。

 出鼻を挫かれた一条だったが、すぐさま反撃に出て、前半5分にPA手前でFKを獲得。キッカーのDF山原琢夢(3年)がゴール右下を狙った一撃が、ポストに当たりながらゴールネットを揺らした。

 劣勢を立て直した一条は、同点弾を機に攻勢を強め、自陣からのロングボールで奈良育英を押し返すと、FW竹島玲太(3年)とFW相坂恭杜(3年)を起点に高い位置からプレスを実施。ボール奪取からMF中井一尭(3年)とMF藤武駆(3年)の両翼がサイドを仕掛けたが、追加点が奪えず、「前半のチャンスを決めきれなくて、この流れはヤバいなと思っていた」(前田久監督)。

 後半から流れが一変し、奈良育英のペースに。一条の前田監督が「思っていた以上に止めることができなかった」と舌を巻いた奈良育英の奥村のポストプレーから、サイドを崩される場面が続いたが、「しんどい時間が来るのは、分かっていた」と振り返るMF川崎航太(3年)や山原を中心に声を出すことで、集中を保ち、失点を回避。後半17分に、瀧本の左クロスをきっかけに訪れたピンチも集中を切らさず対処したが、26分にDF池尻環広(3年)のクロスから奥村に2点目を奪われた。

 試合終盤に訪れた2度目のビハインド。会場からは奈良育英の勝利を確信する雰囲気も漂ったが、「得点を入れられるのは頭に入れておこうと話をしていた。2点目を獲られても、『俺らなら獲れる』とか『大丈夫』という声が出ていた」(竹島)と一条は諦めていなかった。後半アディショナルタイム2分にMF堀之内優輝(3年)が左からクロスを上げると、ゴール前にこぼれたボールを中井が決めて、再び同点に追いついた。

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