大逆転負けからピッタリ5か月…山梨学院が夏のリベンジ果たして全国の舞台へ:山梨
ゲキサカ / 2017年12月7日 18時21分
[11.18 選手権山梨県予選決勝 帝京三高 1-4 山梨学院高 中銀スタ]
第96回全国高校サッカー選手権山梨県予選決勝が18日に行われ、帝京三高と山梨学院高が対戦した。夏の高校総体県予選決勝と同カードとなった試合は、開始早々に先制点を奪った山梨学院が押し切って4-1と快勝。夏のリベンジを果たし、2年連続6回目の全国切符を手にした。
「もう1回、チャンスをもらえたな」
決勝の対戦相手が帝京三に決まったとき、山梨学院の安部一雄監督はそう言って選手たちを焚き付けた。夏の全国高校総体県予選決勝では2-0とリードを奪いながら、まさかの大逆転負け。何ともショッキングな敗戦だった。MF増村有哉(3年)が「それが6月18日なんですよ。ちょうどピッタリ5か月経って迎える試合だったんです」と言うほど、選手たちの心にグサリと残っていた記憶であり、絶対に雪辱を果たしたい相手だった。
その思いは立ち上がりから表現された。「ウチには勢いしかないので」と笑う安部監督の指示は「とにかく、まず行け!」という徹底である。それは受け身になってやられた総体の反省をフィードバックしたものであると同時に、夏を通じて徹底して走り込んできたという自信に裏打ちされた指示だった。後方からのビルドアップを意図する相手に対して、FW加藤拓己(3年)とFW宮崎純真(2年)の2トップを軸に序盤から猛プレス。たまらず蹴ったボールも素早く回収しての攻勢を継続した。
開始3分には早くも山梨学院が先制点。今大会で大抜擢された1年生MF平松柚佑が中盤で競り勝った流れからライン裏へと飛び出したのは、ランナータイプの宮崎。「ずっと練習してきた」という裏抜けからGKをよく観て右足シュートを流し込んで、ゴールネットを揺らす。さらに10分にはDF天野祐介(3年)の送ったクロスからこぼれてきたボールをMF野村海(2年)がシュート。これは相手DFに阻まれたものの、そのリバウンドボールを再び野村が蹴り込み、早くも2点のリードを奪い取った。
もちろん、この流れでも帝京三側も諦めたりはしない。総体予選ではこのスコアから試合がひっくり返ったのだ。徐々にペースを立て直すと、16分にはMF小林龍太(2年)がドリブルシュート、26分には裏を取ったFW堀川直人(3年)が決定機を迎えるが、いずれも山梨学院GK大嶌宏汰のビッグセーブに阻まれて、得点ならず。結果としてこの時間帯の攻防が勝敗を分けた。
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