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“グッドルーザー”桐生一…主将MF青木は前育のライバルに夢託す「最後にあいつらと戦えてよかった」

ゲキサカ / 2017年11月24日 15時4分

桐生一高は4年ぶりの全国にあと一歩届かなかった

[11.23 選手権群馬県予選決勝 前橋育英1-0桐生一 正田醤油スタジアム群馬]

 試合終了のホイッスルが鳴ると、多くの選手が崩れ落ちるようにして悔しがり、涙を流していた。ただ“グッドルーザー”という言葉に値するチーム。桐生一高の奮闘には改めて拍手を送りたい。

 前評判の高い前橋育英を最後まで苦しめた。押し込まれた前半を無失点で耐えると、後半は一転、多くのチャンスを作った。しかし後半18分のDF中野就斗(2年)のヘディングは枠右。同25分のFW田中宏武(3年)が迎えたGKとの1対1は、GK湯沢拓也(3年)の好セーブに防がれた。

 長身の選手を揃える前橋育英のセットプレーへの対応、そしてスピードのある相手の前線の選手への対応もしっかり出来ていた。しかし延長戦も意識した時間帯での失点。悔やんでも悔やみきれない失点に、主将MF青木大和(3年)も「最後の失点はもったいない」と唇を噛んだ。

 県内のライバルチーム同士の対戦。相手チームには幼少期から切磋琢磨してきた選手がおり、青木にとってもMF田部井悠(3年)やMF田部井涼(3年)の兄弟は、小学生の時からのライバルだった。

 試合後には「頑張れよということと、日本一とってくれ、僕らの分まで頑張ってくれという話をした」という青木は、「悔しいですけど、最後にあいつらと戦えてよかったなと思います」とどこか充実感も漂わせていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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