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「いつかJリーグの舞台で共に」…流経柏vs市船の両主将は“再会”に期待

ゲキサカ / 2017年11月24日 9時47分

流通経済大柏高MF宮本優太主将に想いのこもった千羽鶴などを託す市立船橋高DF杉山弾斗

[11.23 選手権千葉県予選決勝 流通経済大柏高2-1市立船橋高 フクアリ]

 流通経済大柏高の優勝で幕を閉じた千葉県予選決勝の試合後、小学生時代から親交を続けている両チームの主将は、何度も顔を合わせながら健闘を称え合っていた。敗れた側が「選手権で頑張ってくれ」と全国の舞台に想いを託すと、勝った側は「ジェフ千葉で頑張れよ」と激励。互いに高め合ってきた2人が目指すところはひとつ、いつか「Jリーグの舞台で共にプレーすること」だ。

 流経大柏MF宮本優太主将(3年)と市立船橋高DF杉山弾斗(3年)はいずれも東京都出身。2人が出会ったのは小学生時代、地域のトレセンやFC東京のスクールチームで共にプレーした間柄だ。中学に上がると、宮本は都内の強豪クラブForza'02、杉山はFC東京U-15むさしを選択。ライバルチームの選手として、リーグ戦などで何度も顔を合わせた。

 高校でもそんな関係性は続き、それぞれ千葉県内のライバル校へと進学。さらに最上級生となった今季は、共に主将を務めることに。流経大柏はプリンスリーグ関東、市立船橋はプレミアリーグEASTで、リーグ戦のカテゴリは異なったが、「たまにメシにも行きます」(宮本)、「チームについて話したり」(杉山)という形で、互いに刺激を与え合ってきた。

 そうして迎えた決勝戦、試合前の整列で軽く言葉を交わした2人は共に左腕にキャプテンマークを巻き、フクダ電子アリーナのピッチに立った。試合は宮本を中心に戦い方を徹底させた流経大柏がリードする展開。一方の市立船橋も杉山を一列上げて形勢逆転を狙った。しかし、終盤に加点した流経大柏が追いすがる市立船橋を振り切り、全国大会への切符は宮本がつかむ結果となった。

 そんな激闘の後、表彰式を控えて涙を流す杉山に対し、宮本は何度も駆け寄って言葉をかけた。一方の杉山も、これまでの対戦相手から贈られてきた、想いのこもった折り鶴などを宮本に託した。そして宮本は「市船に勝ったんだから必ず決勝に行ける。絶対に頑張ってくれ」という言葉を受け取り、「新しい優勝旗が欲しい」という想いを新たにした。

 もっとも、この“勝者”と“敗者”の構図はそう単純ではない。「自分は『ジェフ千葉で頑張れ、必ず自分も追いつくから』と伝えました」(宮本)。高校生活最後の大舞台で勝利したものの、すでに来季からJクラブへの入団が決まっている杉山に対し、個人としては遅れを取っているという意識があるようだ。

「同じチームでも、ライバルチームでも、同じJリーグの舞台に立ってサッカーしたいですね」。そう望んだ宮本に対し、「彼もいずれプロになる可能性がありますし、そういった舞台で一緒にやれたらいいなと思います」と声をそろえた杉山。そんな願いを叶えるためにも、2人は異なるステージでの活躍を誓う。

(取材・文 竹内達也)●【特設】高校選手権2017
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