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今季10点目の鄭大世、残留争いで得たものは「自信」失点後は円陣で仕切り直し

ゲキサカ / 2017年12月5日 2時47分

FW鄭大世が勝利を決定付けるダメ押しの3点目を決め、安堵の表情

[12.2 J1第34節 神戸1-3清水 神戸ユ]

 自信を持って戦い、さらに大きな自信を得た。引き分け以下でJ2降格の可能性があった運命の最終節。15位清水エスパルスは降格圏16位甲府と残り一つの残留枠を争った。FW鄭大世は「あえて見ないようにした。気が散るので、試合中でしたし」と他会場の情報をシャットアウトし、目の前の試合に集中した。

 立ち上がりは神戸に攻め立てられ、前半13分に先制点を献上。失点後、ピッチ上の選手たちは円陣を組んだ。「失点したあとの落ち込みが大きいのでそこを改善しようと試合前に話し合った。時間を使って落ち着いて、複数失点をしないように円陣を組んで仕切り直した」。

 一丸となったチームは強かった。この日はベンチ外のメンバーやスタッフ関係者全員が神戸に乗り込み、クラブがひとつになって戦った。前半18分にFW北川航也の直接FKで1-1に追いつくと、前半26分にはMF増田誓志が逆転ゴール。前半のうちに試合をひっくり返した。

「勝利に対する貪欲さという部分で、リードをしている時の運び方がエスパルスの課題だと感じていた。気持ちが強ければ強いほどプレーに滲み出てくる。今日はそれが表現できた」

 前節の新潟戦は2-0から逆転負け。この日は1点リードの後半も崩れず、後半13分にはエースが残留を呼び込むダメ押しゴール。キッカーのDF松原后が左FKを蹴り込むと、ニアサイドの北川が頭でそらし、ゴール前の鄭大世が冷静に頭で押し込んだ。これがチーム最多の今季10ゴール目。清水は大一番で9試合ぶりの勝利を挙げ、見事に自力残留を決めた。

「去年の成功体験が僕たちに自信を与えてくれたと思う」。J2を戦った昨シーズンは破竹の9連勝フィニッシュ。自動昇格圏の2位まで順位を上げ、最終節も勝ち切って1年でのJ1復帰を決めた。昨年の死闘を振り返り、「今日よりもプレッシャーがかかっていた試合。最後に勝って終えられたことがものすごく自分たちの自信になった。今日も絶対に勝って終えられる自信はあった」と淀みなく言った。

 苦しみながらもJ1の座を死守。この残留争いで得たものは「自信」だと力を込める。「これだけ緊張感のある、追い込まれた状況での勝利。キャリアを続けていくうえで大切な自信になりました」。主将を務めたこの一年を「学ぶものが多かった」と振り返った鄭大世は「まずは選手たちの意識改革。戦う姿勢をもっと学ばないといけないと思う」と来季に視線を向けると、「来年はもっとホームで勝って、みんなと一緒に“勝ちロコ”を踊れるように全力で戦います」とサポーターに約束した。

(取材・文 佐藤亜希子)
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