不振に追い打ち…負傷交代相次いだドルト、10人相手にドローで7戦未勝利

急いでボールを拾うMF香川真司

[12.2 ブンデスリーガ第14節 レバークーゼン1-1ドルトムント]

　ブンデスリーガは2日、第14節2日目を行い、MF香川真司の所属するドルトムントは敵地でレバークーゼンと対戦し、1-1で引き分けた。2試合連続ベンチスタートの香川は前半44分から途中出場。2試合ぶりにピッチに立ったが、チームは2試合連続ドローで7試合勝ちなし(3分4敗)となった。

　不振にあえぐドルトムントをこの日も負の連鎖が襲った。前半8分でFWマキシミリアン・フィリップが負傷交代に見舞われると、その後はレバークーゼンに押し込まれる展開が続く。GKロマン・ビュルキの好セーブなどでしのいでいたが、前半30分、フィールド選手全員が敵陣に入るなど高くなりすぎたラインの背後をFWケビン・フォラントに突かれ、カウンターから先制点を献上。同39分にはMFゴンサロ・カストロがDFウェンデウから危険なファウルを受け、負傷交代を余儀なくされた。

　ウェンデウの足裏がカストロの右足首に入るという危険なスライディングタックルだった。当初、主審はウェンデウにイエローカードを示したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により映像を再度チェック。レッドカードに変更し、ウェンデウは一発退場となった。

　負傷したカストロに代わって香川がピッチに入ったドルトムント。数的優位に立った後半は香川も積極的にボールに絡んで反撃に出る。後半11分には香川のスルーパスからFWアンドレ・シュールレがフィニッシュまで持ち込むが、惜しくも左ポストを直撃。その後も攻勢を続けると、同28分、ついに同点に追いついた。

　香川から縦パスを受けたMFラファエル・ゲレイロが左サイドのスペースにスルーパス。シュールレのマイナスの折り返しをFWアンドリー・ヤルモレンコがワントラップから右足でゴール右隅にねじ込んだ。10人相手にようやく試合を振り出しに戻したドルトムント。逆転ゴールを目指し、終盤は怒涛の猛攻を見せたが、2点目が遠く、逆転には至らなかった。

　これで前節のシャルケ戦(4-4)に続く2試合連続ドローで7戦勝ちなし(3分4敗)。3部チームに勝利したDFBポカール2回戦を除けば、10月以降の公式戦は欧州CLを含めて5分5敗と勝利がない異常事態となっている。
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