ガットゥーゾ新監督は初陣勝利ならず…ミランは最下位ベネベント相手にドロー

ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は初陣を勝利で飾れず

[12.3 セリエA第15節 ベネベント2-2ミラン]

　セリエAは3日に第15節を行った。ミランは敵地でベネベントと対戦し、2ー2でドロー。今節からミランを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は初陣を白星で飾ることができなかった。

　第14節終了時点で6勝6敗2分の7位となっていたミランは11月27日、ビンチェンツォ・モンテッラ前監督を解任。後任に就いたガットゥーゾ監督が今節からチームを指揮していく。先発メンバーの変更は2人のみとなり、前節・トリノ戦(0-0)からDFマテオ・ムサッキオ、FWファビオ・ボリーニが起用され、3-4-2-1の布陣が敷かれた。

　リーグ戦14試合全敗で最下位のベネベント相手にミランは落ち着いて攻撃できず、チャンスを生かせない。前半11分には最前線でボールを奪ったFWニコラ・カリニッチだが、GKアルベルト・ブリニョーリとの1対1はセーブされる。PA右に流れたボールをMFスソが左足で打ち抜くが再びGKブリニョーリにキャッチされ、決定機を逸した。

　徐々にペースを奪われて逆に攻撃を浴びたミランだが、前半38分に待望の先制点が決まる。右サイドでスローインを受けたMFフランク・ケシエがPA右の深い位置から相手のプレスを耐え抜いてクロスを上げると、ゴール前で混戦に。再三の攻撃でMFジャコモ・ボナベントゥーラがヘディングシュートをゴール左に押し込んで、ガットゥーゾ新監督体制での初ゴールを決めた。

　しかし1-0で迎えた後半開始5分、ミランがベネベントから失点を食らう。左CKからPA外にはじいたところをDFガエタノ・レティツィアが鋭いボレー。GKジャンルイジ・ドンナルンマが一度はセーブするが、こぼれたところをFWゲオルゲ・プスカスに押し込まれ、1-1と試合を振り出しに戻された。

　新体制で勝利を掴みたいミランが後半12分に追加点を奪う。右CKから一度跳ね返されたところを、ボナベントゥーラがPA右で拾って高めのクロス。ゴール前でフリーになったカリニッチが5試合ぶり今季4点目となるゴールを頭で押し込み、ミランが2-1と再びリードを広げた。

　ミランは後半30分にDFアレッシオ・ロマニョーリが2回目の警告で退場となり、数的不利の状況に。すると後半アディショナルタイム5分過ぎ、ミランに悪夢が襲う。左サイドでFKを得たベネベントはMFダニロ・カタルディがPA中央に蹴り込むと、GKブリニョーリが頭でゴール右に流し込み、土壇場で同点に追いついた。

　試合は2-2で終了し、ミランはガットゥーゾ新体制を白星で飾れず。一方、ベネベントは泥沼の14連敗をストップし、今季初の勝ち点を得た。
●セリエA2017-18特集