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首位攻防戦は4-4ドロー…青森山田がAT劇的弾、清水ユースは“勝てば優勝”の最終節へ

ゲキサカ / 2017年12月4日 1時55分

 青森山田にとっては、2点ビハインドで迎えたハーフタイム。このままでは優勝の可能性がなくなってしまう中、黒田監督の“喝”が入った。「2日前に静岡に入って、美味しい焼き肉を食べさせてもらった。ここまですごい距離を運転してきてもらった。そんなことをして頂いたのに負けるのは……」(郷家)。あらためて周囲への感謝の気持ちを確認した昨季の王者が、後半に入って「やっと火が付いた」(郷家)。

 立ち上がりから「前から行こう」(黒田監督)と意思統一をした青森山田は、前線の選手が清水ユースのボールホルダーに激しいプレスをかけ、最終ラインの選手は鋭い押し上げで相手の攻撃を寸断。そうして迎えた後半10分、大きな1点が入る。右サイドでボールを受けた郷家がクロスを上げ、ファーサイドでDF佐藤拓海(3年)が頭で落とすと、ゴール前で田中がダイビングヘッドで押し込んだ。

 青森山田は後半19分、佐々木に代えてMF浦川流樺(3年)を投入。一方の清水ユースは同24分、負傷で痛めた伊藤駿に代わってDF鳥居大人(3年)が入り、守備陣に手を加えた。さらに前へ出たい青森山田は同28分、疲れの見えた檀崎とMF堀脩大(3年)を下げ、ドリブラーのMF瀬尾純基(3年)とMF安藤駿(3年)を送り出した。

 すると後半34分、ついに青森山田が同点に追いつく。右サイドを突破した田中のクロスにゴール前で反応したのは、背番号10のエース郷家。「良いボールが来たので、当てすぎずに良いコースに飛んだ」というヘディングシュートが得点ランキングトップの今季9得点目となり、緑のイレブンが歓喜に沸いた。

 ところが、この悪い流れを盛り返したのが首位の清水ユース。DF三國ケネディエブス(2年)、MF住田将(3年)を入れて3バックにした青森山田に対し、リスクを負って攻めに出た。そして後半39分、投入されたばかりのFW望月勇伸(2年)が右サイドからクロスを送ると、ニアでMF新関成弥(3年)がヘッド。これがゴールネットを揺らし、終盤に貴重な勝ち越し点が入った。

 このまま試合が終わるかと思われたが、後半アディショナルタイムにさらなるドラマが待っていた。青森山田が左サイドでFKを獲得すると、途中出場の住田が鋭いボールをゴール前に配給。90分間走り抜いたとは思えないハイジャンプを見せた郷家がGK天野友心(2年)と競り合うと、ボールはどちらも触れずにゴールマウスに吸い込まれ、4-4という大量スコアで試合を終える形となった。

 勝利を収めれば2位と勝ち点差3、得失点で大幅に上回った状態でラスト1試合を迎えていたはずの清水ユースにとっては手痛いドロー。4点目を決めた新関は「4得点できたことは良かったが、甘くなったところがあった」と悔いも残した。それでも、10日の試合で柏レイソルU-18に勝利すれば優勝が決定するという優位な状況は変わらない。「自力優勝できる可能性が残っているのは僕らだけ」(新関)という心持ちで最終節に臨む。

(取材・文 竹内達也)●2017プレミアリーグEAST

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