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“残念そこは…?” 柏トップ昇格内定GK猿田遥己「航輔くんを抜かすというつもりで」

ゲキサカ / 2017年12月12日 6時35分

来季のトップチーム昇格が決まっている柏レイソルU-18のGK猿田遥己(3年)

[12.10 高円宮杯プレミアリーグEAST第18節 清水ユース1-2柏U-18 J-STEP]

 日本代表として大ブレイク中の守護神に、真っ向から挑んでいく覚悟だ。来季のトップチーム昇格が決まっている柏レイソルU-18のGK猿田遥己(3年)は高校生としてラストマッチの後、同じアカデミーで育ち、現在は日の丸を背負うまでに成長した先輩GK中村航輔(柏)への想いを口にした。

 10日に行われた高円宮杯プレミアリーグEAST最終節の清水エスパルスユース戦は「3年生の自分たちにとっての引退試合」(猿田)となった。前半に相手攻撃陣との1対1を立て続けにストップすると、激しいプレスを華麗な足技でいなすなど、攻守両面で存在感を発揮。優勝のかかった首位チームに2-1で勝利し、「最後に勝ち切るという目標が達成できて、良い終わり方になった」と笑顔を見せた。

 そんな大事な試合に臨んだ背番号1の頭にあったのは、前日9日に行われた日本代表のE-1選手権北朝鮮戦のこと。アカデミーの先輩である中村がA代表初出場でビッグセーブを連発し、鮮烈なデビューを飾っている姿だった。「初めての舞台でああいうプレーを出していて、自分もあれを超えるプレーをしないと評価されないと思った」と大きな刺激になったのだという。

 もっとも、猿田にとって中村は憧れの存在だが、来季からは同じ場所で争っていくライバルでもある。「ああいう先輩がいるからこそモチベーションが上がるし、抜かせば自分がA代表になれる。航輔くんを抜かすというつもりで、1回1回の練習を大事にやっていきたい」と戦う覚悟はできている。

 猿田への取材中には、チームメイトから「残念そこは猿田遥己」という声が聞こえてきた。これは「残念そこは中村航輔」を原型としたもので、柏レイソルのサポーターが中村の好セーブを称して使い始め、北朝鮮戦の大活躍でSNSを中心に広まったインターネット用語。あまりの流行にツイッターのトレンド入りも果たしていたが、それほどまでに大舞台で名を上げた先輩を猿田に重ねる空気が、チーム内にできあがっているようだ。

 そんな18歳の当面の目標は、来年行われるU-19アジア選手権に出場すること。この世代の正GKの座は広島ユースのGK大迫敬介が一歩リードしており、猿田は11月に行われたモンゴル遠征で“追加招集”という立場だが、「そこで初めて練習を(大迫と)一緒にやったけど、1つ1つのプレーを大事にしていた」と同い年のライバルから刺激をもらい、さらに成長を続ける意欲が強くなったという。

「今まではビルドアップが持ち味だと思ってやってきたんですけど、GKにとって大事なのは『ボールを止める』というところ。シュートストップをストロングポイントにしたい」。今後の成長ルートをそう見ている猿田にとって、目指すアピールの場は「J1のベンチに入って注目される」こと。そのためにはまずトップチームの練習で、先輩GKに負けない『残念そこは……』を見せたいところだ。

(取材・文 竹内達也)●2017プレミアリーグEAST

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