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北信越MVP、FW矢村が求める全国での結果。「しっかり結果を残していかないと、認められていかない」

ゲキサカ / 2017年12月13日 19時47分

新潟医療福祉大のFW矢村健は鋭い動きで

[12.13 全日本大学選手権1回戦 新潟医療福祉大 0-2 常葉大浜松キャンパス 江戸川]

「北信越、ナメられているじゃないですけれども、そういう目で見られている部分があると思うので、それは凄く悔しいです。北信越1位だけど、自分たちはシードじゃない。でも、関東の4位、5位はシード。そういう部分でも北信越はまだレベルが低いなというのがあるので、しっかり結果を残していかないと、認められていかない。全国で結果を残していかないといけない」

 北信越大学リーグのMVP、新潟医療福祉大のFW矢村健(2年=市立船橋高)は0-2で敗れた試合後、全国で勝てる力を身に着け、全国で勝って、評価を変えていくことを誓っていた。

 新潟医療福祉大は今季の北信越リーグで12勝1分1敗、総得点48、総失点11という圧倒的な強さを見せて優勝した。全国で結果を残すことを掲げて臨んだ常葉大学浜松キャンパス戦ではFW林純平(3年=尚志高)が前線で強さを発揮し、そこからのサイド攻撃で勝負。FW矢村健(2年=市立船橋高)がコンビネーションから鋭い抜け出しを見せるなどチャンスも作ったが、特に後半半ばなど流れの良い時間帯で決めきれなかったことが響いてしまう。

 同点に追いつくことができなかった新潟医療福祉大はミスから突き放され、0-2で敗戦。チャンスには絡んだものの、得点することができなかった矢村は「ああいうところで決めれないのが弱さなのかなと実感した」と唇を噛んでいた。

 桐光学園高監督時代にMF中村俊輔(現磐田)ら多数のJリーガーを育てている佐熊裕和監督が4年前に就任。新体制の下で強化を進めてきたチームは今回、登録30名すべて1年生から3年生という若い陣容で全国に挑んだが「色々な甘さが残っている」(佐熊監督)という課題が出る結果となった。

 それでも、矢村やDF橋本恭輔(1年=青森山田高)、DF常盤悠(1年=尚志高)という日本高校選抜に選出されたタレントやJクラブユース出身者も徐々に増えてきている。また、来年もポテンシャルの高い、期待の1年生たちが加入する模様で普段のトレーニングから厳しさが増すはずだ。佐熊監督はこの日、涙を流して悔しがっていた選手たちがいたことに触れ、「ここで意識が変わればいい」と期待していた。

 選手たちにとっては将来のためにも、北信越だけではなく、全国で活躍したいという思いがある。この日はアピールしたいという思いが硬さに繋がってしまったかもしれない。強い思いを次はピッチで表現できるように、この悔しい経験を糧に成長するだけ。来年こそは、必ず全国で勝ち上がるところを見せる。

(取材・文 吉田太郎)●第66回全日本大学選手権(インカレ))特集

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