[MOM497]東京国際大DF楠本卓海(4年)_山口加入発表された記念日に完封勝利!
ゲキサカ / 2017年12月13日 22時58分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.13 全日本大学選手権1回戦 東京国際大 2-0 北海道教育大岩見沢校 江戸川]
レノファ山口から来季の新加入選手として発表された記念日に、東京国際大CB楠本卓海主将(4年=大成高)が完封勝利を収めた。
この日は最終ラインの中央で圧倒的な高さを披露。ロングボールを一段階上の打点によるヘッドで完璧に跳ね返していた。後半に関してはサイドのスペースを活用される回数が増えたものの、「サイドからクロス上がってきたけれど、最終的には中に来る。自分のところで跳ね返すのが大前提なので、サイドでやられたとしても自分ともうひとりのCB(國井拓也)がやれば問題ない。集中していました」という楠本は冷静に対応。シュートコースが空きかけても素早く相手の前に立ちはだかってブロックして見せるなど、攻略されることなく90分間を終えた。
ミスがなかった訳ではないが、被シュート1本で完封勝利。関東大学リーグ1部後期では0-0の引き分けこそあったものの、完封勝利はなかっただけに、「合格ラインではできたのかなと思っています」とホッとした表情を見せていた。
2回戦では3年連続でベスト4以上の成績を残している阪南大と対戦。鹿島内定のFW山口一真(4年=山梨学院高)を止めることは勝利するためのノルマになってくる。「(山口は)相当ポテンシャルが高い」と口にする一方で、「リスペクトしすぎず、強気で行けるところは強気で行って、DFとしてはそういう選手を潰すことは醍醐味になってくるので身体を張ってやらせなうようにやりたい」と強い意気込みを口にした。
山口は自身にとって“有名人”。「地元が一緒なので、自分は小学校の頃から彼のことを知っているんですけれども、あっちは知らないので」と微笑む。FC東京の育成組織出身で強豪・山梨学院高(山梨)で10番を背負い、阪南大でも下級生時から活躍してきた山口に対し、楠本は無名の大成高(東京)から這い上がってきた選手だ。同じステージで戦うことになった“有名人”を止めて、その距離を縮めたことを証明できるか注目だ。
自分を必要としてくれた山口へ加入を決意。「下からどんどん這い上がっていくのが、自分の生き方のような気がする」という楠本は来季、山口とともにJ2上位、J1昇格を目指していく意気込みだ。まずはインカレに集中。自分を下級生時からキャプテンに指名し、成長させてくれたチームへの感謝を無失点と白星で示す。
(取材・文 吉田太郎)●第66回全日本大学選手権(インカレ))特集
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