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帝京長岡FW陶山は同点弾も悔しい一年に。大学のステージで「下積みをしっかりしたい」

ゲキサカ / 2017年12月16日 0時3分

帝京長岡高FW陶山勇磨主将

[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 札幌U-18 3-1 帝京長岡高 広島補助]

 0-1の前半40分、帝京長岡高は同点に追いつく。FW陶山勇磨主将(3年)がカットインから斜めのラストパス。これで抜け出したMF吉田晴稀(1年)が放ったシュートはGKに阻まれ、こぼれ球を右SB小泉善人(2年)が撃ち抜いたシュートもクロスバーに弾かれる。だが、最後は「何も考えていませんでした」と夢中で左足を振り抜いた陶山のシュートがゴールを破った。

 帝京長岡は選手権新潟県予選準決勝で開志学園JSC高に1-2で敗戦。「選手権負けた時に自分が点取れなくて負けたので、自分が点取らないといけないと思った」という陶山にとっては意地のゴールでもあった。

 リズム良くボールを繋いで攻めてチャンスを作り出すなど、前半半ば以降は帝京長岡が攻撃で主導権を握っていた。だが、チームは立ち上がりに押し込まれての失点や、チャンスで決めきれきれない課題も出て敗戦。陶山は「1年やってきてダメだった部分がもろに出てしまった」と悔しがり、谷口哲朗総監督も「大人のサッカーができていない。もっともっと、きちっとしたところを身に着けていかなければいけない」と指摘していた。

 陶山をはじめ、FW小林歩夢、CB石川悠、MF安田光希、MF野本太一と3年生には下級生時から公式戦で経験を積んできた選手たちが並び、1、2年生にもタレントのいる今年、周囲からの期待値も高かったという。しかし、残せなかった結果。プリンスリーグ北信越で2位に入り、参入戦へ進出したものの、夏冬の全国大会に出場することはできなかった。

「何も取れなくて……。正直取れると思っていた。そういうものが裏目に出た。周りからの評価も高くて、期待されていて、自分たちの中にも慢心というかそういうものが一人ひとりの中にあった。負けて気づけって、気付こうって言っていたんですけれども、簡単に変えることができなかった」と陶山。自身も結果が出ず、悩んでしまったところがある。追い求めていたものを掴み取ることができず、悔しい1年となった。

 注目アタッカーは今後、関東の大学サッカーで挑戦。もう一度、一から積上げて行くつもりでいる。「中学の時はギリギリBにいて、そういうポジションだったので反骨心はずっともってやってきました。そういうのは一番大事なんだろうなと。自分はそれで成り上がってきた。大学では底辺なので反骨心もってやっていきたい。4年間あるので焦らないで、下積みをしっかりしたい」。足下の技術では誰にも負けない自信がある。だが、フィジカル、走る部分など上のステージで戦うためにはまだ足りない。だからこそ、それをコツコツと磨いて、底辺から「成り上がる」。 

(取材・文 吉田太郎)●高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ特集

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