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街クラブの雄、三菱養和SCユースがプレミア復帰へ前進!鉄壁の守りで九州王者・鳥栖U-18を1-0撃破!!

ゲキサカ / 2017年12月16日 12時1分

試合後、両チームの選手がピッチに倒れこむほどの熱闘。三菱養和SCユースが1-0で勝利した

[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 鳥栖U-18 0-1 三菱養和SCユース 広島補助]

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2018への昇格を懸けた参入戦1回戦が15日に行われ、プリンスリーグ九州優勝のサガン鳥栖U-18(佐賀)とプリンスリーグ関東3位の三菱養和SCユース(東京)が激突。FW渋谷黎聖(3年)の挙げた1点を全員で守り抜いた三菱養和が1-0で勝った。三菱養和は勝てばプレミアリーグ復帰の決まる2回戦で富山一高(北信越1、富山)と戦う。

 街クラブの雄、三菱養和が14年以来となるプレミア復帰に王手をかけた。試合は互いにシュートシーンを作りあった展開から鳥栖が鋭いプレッシングと正確なビルドアップによってボールを支配する時間を増やしていく。

 鳥栖はFW森山真伍(3年)がドリブルで再三PAへ潜り込めば、10番FW石井快征(2年)が森山とのコンビネーションから右足を振り抜くなど三菱養和DFにプレッシャーをかけていく。今年、プリンスリーグ九州参入1年目ながら、18試合51得点の攻撃力で優勝している鳥栖は攻守において迫力十分。セカンドボールを支配し、相手の“スーパーエース”U-17日本代表FW中村敬斗(2年)にも自由を与えなかった。

 ただし、激戦区のプリンスリーグ関東で3位に食い込んでいる三菱養和も隙や不用意なミスを見せない。プリンスリーグの終盤3試合で6失点していることからまずは守備を徹底。増子亘彦監督が「いい内容で試合していても、セットプレーで一瞬でやられるのがサッカー。もう一度役割はっきりしてやろうよと言ってきた」というチームは、CB佐々木陸生主将(3年)とCB遠藤光(2年)を中心に、対人で強さを発揮した右の大型SB加藤慎太郎(3年)や運動量多い中盤、「一番守備をする」(増子監督)という中村も含めて各選手がベースの守備の強さを大一番で発揮し、0-0で前半を折り返す。

 そして後半開始直後、彼らが普段から積み重ねてきた連動性ある攻撃がゴールをもたらす。3分、左サイドからボールを繋いだ三菱養和は中村が中央へ切れ込みながら、インナーラップしてきていた左SB松崎唯人(3年)へパス。これを松崎が巧みにDFラインの背後へ落とすと、抜け出したFW渋谷が冷静に右足でゴールへ流し込んだ。

 鳥栖は失点したものの、残り時間はまだ40分以上。金明輝監督は「(三菱養和はプリンスリーグ関東で)上手い選手とたくさんやってきているので、タフさがあるのは分かっていた。それでも、何とかなるかなとは思っていたんですけれども……」と振り返る。
 
 守りを固める相手がほとんど攻め返せないほど押し込んだ鳥栖はボールを左右へ動かし、中盤の選手の飛び出しや左SB高橋拓海(3年)のクロス、FW大坪蘭(3年)のドリブルシュートなどでゴールをこじ開けようとする。だが、三菱養和はGK川島康暉(3年)が落ち着いた対応を見せたほか、DF陣がシュート、ラストパスを何とか身体に当ててクリアするなど集中力が切れない。最後はパワーを持って攻めたい鳥栖がパスの出しどころを失うほどの鉄壁の守りを見せた三菱養和が、1-0で勝ちきった。

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