[MOM505]関西大DF荒木隼人(3年)_ボール飛び交う“明関戦”、とにかく跳ね返した長身CB
ゲキサカ / 2017年12月17日 6時35分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 全日本大学選手権2回戦 関西大 1-0 明治大 浦安市陸]
次々と放り込まれるロングボールを、何度も何度も跳ね返し続けた。関西大DF荒木隼人(3年=広島ユース)はインカレ2回戦の明治大戦で、「誰にも負けてはいけないストロングポイント」と自負する空中戦で輝きを放った。
互いに紫をチームカラーとする“明関戦”は、長いボールを多用し合う展開となった。とりわけ前半にPKで関西大が先制して以降は、明治大の攻勢が容赦なく関西大の守備陣を強襲。そんな中、高さと強さで持ち味を発揮したのが左センターバックで先発した荒木だった。
「単調なボールが多かったですし、跳ね返すことが単純作業になっていました」。終盤の猛攻を事も無げに振り返った背番号4だったが、それは空中戦への絶大な自信があってこそ。「関西はでかい選手がたくさんいるので、そこまで手を焼くことはなかったと思います」と落ち着いた様子で話した。
前田雅文監督も、そんな荒木を中心とする守備陣の強さには信頼を置いている様子。「大学に来ているからにはあれもこれもできる選手ではない」と一定の留保をしながらも、「高さは特長があるので、自分の力を発揮してくれた」と称えていた。
185cmの上背を生かし、もともと空中戦は得意だった。それでも大学入学から3年が経ち、「1対1の強さとか、走力がついた」と別の部分での成長も実感。また、高校時代には経験していなかった4バックの守備に加えて、「まずは最終ラインを越えろと言われている」というクリアなど、徐々にプレーの引き出しも増やしているという。
明治大戦は持ち味をいかんなく発揮したが、準々決勝で対戦する順天堂大は“地上戦”を得意とするチームだけに、競り合いの強さを見せられる機会は少なくなる。それでも「一人一人がアタックしていけばゼロに抑えられる」とチームメートと協力して守り切る構え。さらに「セットプレーではチャンスになるので、点が取れたら良い」と自らが試合を決めるという覚悟で臨もうとしている。
(取材・文 竹内達也)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
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