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「サッカー選手として必要不可欠な能力とは!?」遠藤保仁最新刊から一部紹介!

ゲキサカ / 2017年12月22日 17時0分

プロ生活20シーズン目を戦い抜いた

 MF遠藤保仁(G大阪)の最新刊『「一瞬で決断できる」シンプル思考』(本日発売)の中から一部を抜粋してお届けします。

「フィジカルでは分が悪い」という遠藤が明かす、自身の活躍を支えてきた能力とはーー?

 僕はサッカー選手の中では、フィジカルに恵まれたほうではない。足も速くはないし、ドリブルでごぼう抜きするような突破力もない。身体能力だけで見れば、並の選手かもしれない。

 それでも、18歳でプロ入りしてから20年弱、Jリーグの第一線でプレーし、日本代表としては152試合に出場し、3度のワールドカップを経験。Jリーグのベストイレブンにも12回選出されている。もちろん、もうすぐ38歳となる現在もチームのレギュラーを渡す気はさらさらないし、いつでも日本代表に呼ばれてもいいように準備している。

 なぜ、一見すると並の選手ともいえる僕が、このような結果を残すことができたのか?

 詳細な分析は評論家や専門家のみなさんにお任せしたいが、ひとつだけ確実にいえることがある。それは、サッカー選手として必要不可欠な能力をたえず磨いてきたからだ、と。

 サッカー選手として必要不可欠な能力とは、「先を読む力」だ。

 フィジカル勝負では分が悪い僕が世界を舞台に戦うためには、頭をうまく使って、先読みのセンスを発揮するしかなかった。

「遠藤はパスのセンスにすぐれている」と評されることがよくある。もちろん、いいパスを出すには、ボールを止める、蹴るといった基本技術が身についていることが大前提であるが、フィールドを俯瞰し、少し先の未来を予測するという能力が必要不可欠である。だから僕は、3~5手ぐらいまでプレーの先を読んで、どうしたら相手が崩れるかを考えながらプレーしている。

 パスを出すとき以外も先読みの力は重要だ。敵と味方が競り合ったときに、どこにボールがこぼれてくるかを予測することによって、敵よりも早く動いてボールを拾うことができる。守備の際も、敵がどこにパスを出してくるかを予測して、パスコースを消す。先読みをして敵よりも優位に立つことができれば、体の大きな選手からもボールを奪うことができる。

 先読みする力は、世界を舞台に長く活躍するための「武器」なのである。

 本書は、サッカーを通じて得た僕の経験やノウハウをもとに、「先を読むためのシンプル思考」について体系的にまとめたものである。わかりやすくいえば、「誰もが実践できる考え方のコツ」といったところだろうか。

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