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後半ATに神様のご褒美…「悔いを残さず終われそう」流経大FW宮津に最初で最後のゴール

ゲキサカ / 2017年12月24日 19時19分

後半アディショナルタイム4分に5点目を決めたFW宮津祥太(4年=浜名高)

[12.24 全日本大学選手権決勝 流通経済大5-1法政大 浦和駒場スタジアム]

 神様は最後の最後にご褒美を用意していた。4-1で流通経済大(関東3)が4点リード。勝敗の行方が決していた後半アディショナルタイ4分、ゴール前で待つ途中出場の背番号32の足元にボールがこぼれてきた。

「今日はPKも取れたし、最後は自分のところにボールが転がってきた。準決勝でたくさん外していた分、みんなにも『最後に転がってくるよ』って言われていた。本当に最後に転がってきて、ラストワンプレーで決められて良かったです」

 FW宮津祥太(4年=浜名高)にとっては、大学生活“最初で最後”のゴールだった。厚い選手層を誇る流経大で、下級生のころは公式戦の出場はなし。3年生になってようやくトップチームに絡むようになったが、最終学年の今季も流通経済大ドラゴンズ龍ケ崎の一員としてJFLを戦う日々を過ごした。

「大学生活は苦しかった」という宮津。ただ最後に巡ってきた絶好のチャンス。燃えないわけがない。インカレは追加登録だったが、1試合の先発を含む3試合に出場。ゴールこそなかったが、準決勝では決勝点をアシストしてみせた。

 そして決勝では後半35分に勝利を決定づける3点目に繋がるPKを獲得すると、迎えた後半アディショナルタイムに待望のトップチーム初ゴールをゲット。「自分の中では、今トップチームにいる人の中で一番苦労してきたと思っている。最後にああやって日本一を決めれる舞台で、決められて良かったです」。

 ゴールを決めると苦労を分かち合ったスタンドで声援を送り続けてくれた仲間のもとに一目散。「みんな横断幕も作ってくれた。みんな呼んでくれたので、スタンドに行こうかなと思いました」。「プロからの誘いがなければ」という条件付きだが、大学卒業後は地元静岡県内の私立高校で教師になる予定で、サッカーキャリアを締めくくる最高のゴールになった。「最後に悔いを残さず終われそう」。この言葉が言えるほど、幸せな人間はいない。

(取材・文 児玉幸洋)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集

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