[MOM2378]旭川実FW圓道将良(3年)_U-18代表候補が沈めた「自分でもびっくり」鮮烈ボレー
ゲキサカ / 2017年12月31日 20時36分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 旭川実高4-2宜野湾高 駒場]
嫌な流れを断ち切る、あまりにも鮮やかな一発となった。前半7分に先制しながらも、同28分に追い付かれた旭川実高(北海道)。しかし、同37分に9番を背負うFW圓道将良(3年)のスーパーゴールが勢いをもたらした。
前半37分、右サイドからDF櫛部悠路(3年)が送ったクロスは相手選手に当たって軌道が変わるが、圓道は落ち着いていた。「周りに誰もいなかった」と周囲を確認すると、「良いところにボールが来たので『打つしかない』」と迷わず左足ダイレクトで合わせる。勢い良く飛び出したボールはゴールネットに突き刺さり、値千金の勝ち越しゴールが生まれた。
「思い切り振り抜いてみたら、良いところにボールが飛んだ。うまく行き過ぎました。あれは自分でもびっくり」とおどけつつも、2年連続で出場した選手権での自身初ゴールに、「去年は何もできなかったので、本当にうれしかった」と白い歯を見せた。
さらに後半9分にMF山内陸(2年)の得点でリードを広げて迎えた同11分には、相手の連係ミスを見逃さずに自身2点目を流し込む。大舞台での勝負強さを発揮したが、「味方の守備が良かった」と相手のミスを誘う激しい守備を見せたFW西村歩夢(2年)への感謝を忘れなかった。
今夏行われた高校総体ではベスト8に進出したチームの原動力となり、自身はU-18日本代表候補に選出された。初めての年代別代表候補の活動では「チームとはレベルが違う環境で、ついていくのが精いっぱいだった」ようだが、「チームに戻ってからも、練習からそのレベルでやっていこうと意識が高まった」と大きな刺激を受けた。そして、年代別代表候補に選ばれたことで、「周りからの見方も変わってきたと思うので、その名に恥じないようなプレーをしようと思っている」と自覚も芽生えている。
初戦突破に貢献する2得点となったが、「もっとできると思うし、満足していない」と貪欲な姿勢を見せるアタッカーは、チームを勝利へと導くゴールを奪い、さらなる高みを目指す。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2017
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