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[MOM2383]仙台育英FW佐藤一輝(3年)_シュート3本でハット達成!! 「ライバル」郷家を突き放す

ゲキサカ / 2017年12月31日 23時40分

ハットトリックを達成した仙台育英高FW佐藤一輝(3年)

[12.31 全国高校選手権1回戦 仙台育英高3-2高松商高 ニッパツ]

 はるか先を行く“ライバル”に大差を付けるハットトリックだ。仙台育英高FW佐藤一輝(3年)は全国高校選手権1回戦で、セットプレーからのワンタッチシュート3本で今大会初の3得点を記録。共にベガルタ仙台ジュニアユースでプレーした青森山田高のFW郷家友太(3年)に闘志を燃やし、ひたすらゴールを求めてきた結果の大活躍だった。

「最初からハットトリックを狙っていた。注目選手がいる中、点を取れば自分も注目されるので」。後半アディショナルタイムに3点目を叩き込み、チームを劇的な勝利に導いた背番号9は、試合後の囲み取材で堂々と言い放った。自身にとってシーズン初めの県新人戦以来だというハットトリックは、今大会では全チームを通じて初めてのものとなった。

 ここであえて「注目選手」と表現したのは理由があった。中学時代のチームメートである郷家は、ヴィッセル神戸への加入が内定するなど、いまや世代屈指の有名選手。共に育ったクラブを離れて高校チームを進路に選んだ旧友に対して、「ずっとライバルだと思っていたので、(いまの差が)悔しくて勝ちたいと思っている」と名指しで闘志を燃やしていた。

 昨年度優勝の青森山田は1回戦シードのため、来年1月2日に初戦を迎える。すなわち、得点ランキングでは3点のリードを付けた形となった。しかし、そこに話が及ぶと「いえ、3点だけじゃ足りないと思う。アイツなら1試合で追い付かれる」と冷静な返答。また「チームの勝利のために、自分が決めれば勝てるから決めていきたい」と個人成績に固執しないことも強調した。

 この日は前半に2点を奪ったが、後半に2点を返されるという難しい展開。その1点目は佐藤一のバックパスミスから生まれており、反省もあったという。「1失点目に絡んでしまったことがあったので、借りを返さないといけなかった。返すことができて良かった」。チームのためにも必要なハットトリックだった。

 そんなアタッカーのモットーは「サッカーを楽しむこと」だという。決勝点のシーンも緊迫した場面だったが、「同じようなタイプ」というFW結城陽向(2年)と協力し、練習で実施していたコンビプレーを堂々と披露。後輩に相手DFをうまく足止めさせる形で自身が抜け出し、「緊迫した場面でも、アイツとだったらできても不思議じゃない」と楽しげに胸を張った。

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