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[MOM2392]神村学園DF野見山智也(3年)_チームを救った超絶クリア「お父さんが見た景色を僕も見たい!!」

ゲキサカ / 2018年1月3日 2時29分

神村学園高(鹿児島)DF野見山智也(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 神村学園高1-0昌平高 浦和駒場]

 誰もがゴールと思った瞬間、男は猛然とボールに向かって走り込んで飛んだ。神村学園高(鹿児島)の絶体絶命の危機を救ったのは、CBの一角に入るDF野見山智也(3年)だった。

 前半9分にMF高橋大悟(3年)のゴールで先制した神村学園だったが、その後は昌平の猛攻にさらされる。そして同26分、大ピンチを迎えた。昌平に左サイドから攻略され、テンポ良く右サイドまでボールをつながれると、PA内でMF伊藤雄教(2年)に決定的なシュートを放たれてしまう。距離を詰めたGK冨吉優斗(3年)の横を抜けたボールは、無人のゴールへと向かう――。

「GKが出て、止めると信じていたけど、もしものことがあると思った。自分がゴール前まで走れば、シュートがこぼれても絶対に止められると思ったので、きつかったけどゴール前に駆け込んだ」

 カバーに入った野見山は大きくジャンプすると、シュートをヘディングでクリア。試合の流れを大きく左右するビッグプレーとなり、「チームのために良いプレーができてうれしかった」と頬を緩めた。

 その後も大宮アルディージャ加入内定FW佐相壱明(3年)を、「裏へのスピードがあり、ターンもうまいので、愛川とうまくチャレンジ・アンド・カバーをして、2人で協力して守備をした」と相棒のDF愛川陸斗(3年)とともに封じ込めるなど、最後まで集中力は途切れず。「危ない場面もあったけど、何とか守り切ることができた」とチームを1-0の完封勝利へと導いた。

 チームを率いる有村圭一郎監督と同級生である父親の修二さんは、第74回大会で静岡学園高と両校優勝を果たした鹿児島実のメンバー。そして修二さんの兄・秀樹さんは同じく鹿児島実でプレーし、第72回大会で5得点を挙げて得点王に輝くなど、野見山にとって選手権は幼少期から身近なものだったようだ。

「小さい頃から、選手権の話はずっと聞いていました。夢の舞台だったので、ずっと出たいと思っていた」。優勝を果たした父親を「超えることはできない」ものの、優勝して「肩を並べることはできる」と力を込めると、「お父さんが優勝したときに見た景色を僕も見てみたい!!」と頂点への強い思いを口にした。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2017

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