県予選から“7戦連続無失点”、明秀日立が3回戦進出…星稜は強力ロングスローも及ばず
ゲキサカ / 2018年1月3日 2時51分
[1.2 全国高校選手権2回戦 明秀日立高1-0星稜高 オリプリ]
第96回全国高校サッカー選手権は2日、2回戦16試合を行った。ゼットエーオリプリスタジアム(千葉)の第1試合では、明秀日立高(茨城)が星稜高(石川)を1-0で下した。3日の3回戦では、大阪桐蔭高(大阪)と戦う。
試合は早々に動いた。キックオフから勢い良く攻め込んだ明秀日立は前半2分、MF及川央泰(2年)が左サイドからスローインを入れ、DF宗像隆人(3年)がワンタッチで中央へ。PA近くやや左寄りでMF二瓶優大(2年)が受け取ると、浮き球をうまくコントロールし、左足のハーフボレーでゴール右隅に突き刺した。
萬場努監督によると、「立ち上がりの15分で先制するのがテーマ」という明秀日立。県予選決勝の水戸啓明高戦(○2-0)を除けば、今冬の試合では常にこの時間帯に先制点を挙げているといい、まさに「理想どおり」(萬場監督)の展開で試合をスタートさせることに成功した。
2年ぶりに全国の舞台に戻ってきた星稜も、徐々に形勢を取り戻していく。DF中川真太朗(3年)のロングスローで相手ゴールを襲うと、182cmのFW西部悠大(2年)を有効に使って陣地を回復。前半17分には、左サイドに開いたMF武沢亮佑(3年)のクロスを送り、背中で相手DFを制した西部が振り向きざまのボレーで狙ったが、惜しくも上へと外れた。
それでも、4バックと3バックを試合中に使い分ける明秀日立が主導権を譲らない。前半35分、自陣左サイドからのロングボールを二瓶が力強くそらすと、ボールはフリーで抜け出したDF深見凜(3年)の元へ。クロスは惜しくも合わなかったが、その後もFW荒井慧伊大(3年)と二瓶の鋭い連携でゴールに迫り続けた。
前半をシュート1本に終えた星稜はハーフタイム、河崎護監督は「相手の選手が片方のサイドに偏っているので、サイドチェンジを使っていく」という狙いを共有し、後半のピッチに選手を送り出す。すると、左利きのMF長田大樹(3年)らが良い形でボールを持てるようになり、次第に相手守備陣を押し込む時間が増えていく。
後半6分、星稜は左CKにDF小平大輔(2年)が頭で合わせるも、相手DFがゴールライン付近でブロック。同8分には、PA内から武沢がシュートを放ち、相手に当たった跳ね返りがゴール前にこぼれ、走り込んだ西部が流し込むも、オフサイド判定でゴールが取り消され、なかなかスコアを動かすことができない。
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