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流経大柏指揮官に賞賛された初出場校・大分西。宮崎主将「来年、もっといい結果を」

ゲキサカ / 2018年1月3日 8時40分

全国初陣で評価される戦いを見せた大分西高

[1.2 全国高校選手権2回戦 流通経済大柏高 3-0大分西高 フクアリ]

「大分も良いチームでした」「個々にみれば大分の選手素晴らしいですよね。ウチが持っていないセンスの良さを感じました」。インターハイ優勝校・流通経済大柏高の本田裕一郎監督は3-0で快勝した初戦直後、幾度も初出場校・大分西高の賛辞を口にしていた。

 大分西は流経大柏のハイプレスを受けるのではなく、選手たちが判断しながら、サイドチェンジを狙い、DFライン背後へパス。相手の圧倒的な高さに跳ね返されたり、プレスにボールが引っかかってしまったりした部分もある。それでも、FW後藤健也(1年)とFW幸航平(3年)の2トップがDFラインの背後へ抜け出して見せるなど、個々が上手さや突破力も披露。特に守備面では、DFラインを高く保ちながら、流経大柏からボールを奪い切る力、攻撃を跳ね返す力も発揮して食い下がっていた。

 11月の選手権予選決勝後、3年生たちは受験勉強にも取り組みながらのトレーニング。2年生の修学旅行もあった。可能な時間の中で行ってきたインターハイ王者に対抗する準備。主将のCB 宮崎優成(3年)は「雰囲気を良くすること、そして切り替え、球際の部分やっていこうと言ってきました。雰囲気は今日の前半も良かったと思いますし、球際、切り替えも流経には劣っていたんですけれども今まで一番できていたと思います」と胸を張る。

 流経大柏の本田監督は、前後半の立ち上がりの得点によって2-0とリードしたあとも、「あのチームで1-2にされたらヤバイかなと思いました」と口にしていたほどの戦いぶり。だが宮崎が「まだまだですけれども思っていたよりも通用する部分はありました。でも、流経との差は大きくて全然違っていた。もっと練習から意識変えていかないといけない」と語り、首藤啓文監督も「(差を感じたのは)球際とか切り替えとか。余裕を与えてしまうとトップにしっかりとボールを当ててくる。常にそういうところを意識して指導しているんですけれども、ベースのところが違った」と説明したように、全国王者との差も実感した初陣となった。

 それでも、これは2年連続での予選決勝敗退を乗り越えて、全国のピッチに立ったからこそ見えた世界。宮崎は「この初出場で流経といういいチームとできて、ピッチに立った人たちはピッチに立っていない人たちに教えていくというか、雰囲気を味わった分、後輩にいい刺激を与えていって欲しいし、もっとできることはあると思うので、2年生中心に来年もっといい結果を出して欲しい」と後輩たちに期待した。

 03年の創部から14年目の今冬、3年生たちが歴史を変えた。これから、下級生たちが歴史を積み上げてくれるはず。宮崎は「選手権は2年連続で決勝の舞台に立っていて、自分たちの代で優勝できたのは嬉しい気持ちです。これから県予選はまず優勝が当たり前ではないですけれども、それくらいの意識でやって欲しいと思います」。“最高の相手”と戦い、評価された初出場校はこれから、大分で絶対的な存在、全国トップレベルに少しでも近づいていくことを目指す。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017

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