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夢散った富山一、大塚監督が語る“敗因”は…徳島内定FW坪井「プロにいっても絶対に忘れない」

ゲキサカ / 2018年1月5日 0時38分

徳島内定FW坪井清志郎(3年)は3試合1ゴールで大会から姿を消す

[1.3 全国高校選手権3回戦 富山一0-1前橋育英 等々力]

 優勝候補との連戦だった。前日、富山一高(富山)は2回戦で強豪東福岡(福岡)との熱戦を制した。“東福岡対策”にシステムを変えた大塚一朗監督の采配が的中。前線からプレスをかけて相手を押し込み、土壇場で勝利をもぎ取った。

 疲労と日程を考慮した指揮官は前橋育英(群馬)戦で守備的な戦い方を選んだ。12月のプレミア参入戦から疲労が蓄積し、強豪校と中0日の連戦。さらに、2回戦から登場した前橋育英が2試合目であるのに対して、富山一はこれが3試合目。体力面で相手が優位という条件もあり、堅守からワンチャンスを仕留める作戦だった。

 そのゲームプラン通りに守備を固め、スペースを消して耐え凌ぐと、スコアレスで後半アディショナルタイムに突入。しかし、終盤にやや運動量が落ちたところで攻め込まれ、80+3分に決勝点を献上。日本一の夢はついえた。大塚監督は「もうちょっと僕が良い作戦を立てればよかった。選手にはもっと可能性があったので反省しています」と自らに敗因を求めた。

「彼らは攻めるのが好きな選手たち。僕の言いつけを聞いて守っていたのが敗因かな。どこかで攻めさせても良かったけど、PK戦でもいいと思った僕の責任ですね」

 連戦でも同じ11人が先発に入り、最後まで交代枠を使わなかった。「残り1、2分でも点を取ってくれるんじゃないかと思っていました」。そこにあったのは先発メンバーへの厚い信頼。PK戦も視野に入れ、最後に勝つことを信じ、「PKになったら2トップをキッカーに使いたかった」と交代カードを切らなかった。

 徳島内定FW坪井清志郎(3年)は「東福岡戦も大塚監督が(対策を)考えてくれて勝った。指示通りにやれば今回も勝てる自信はあった」と悔しさをにじませた。失点は後半アディショナルタイム3分。ラストワンプレーまでゴールを目指したが、反撃には時間が足りなかった。背番号10も自らを責め、「最後、集中力が切れていたかな。正直、自分の責任だなと感じた」と唇をかんだ。

 選手権の記録は3試合1ゴール。得点王を目指したゴールハンターは「1点という結果で終わってしまった。もっともっと練習してうまくなりたい」とさらなるレベルアップを誓う。J内定選手として注目を浴びたが、「プレッシャーは感じずに自分のプレーができた」と充実感も漂わせた。「東福岡戦の勝ちも、前橋育英戦の負けも自分の糧として、プロにいってもこの経験を絶対に忘れずにやっていきたい」。富山一OBとしての誇りを胸に、Jの舞台へと戦いの場を移す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2017

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