[MOM2411]流通経済大柏DF関川郁万(2年)_待望ゴール「監督の所に行こう」

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.5 高校選手権準々決勝 長崎総科大附高0-3流通経済大柏高 駒場]

　10年ぶりの優勝を目指す流通経済大柏高(千葉)がまた一つ、ノッた。0-0の後半4分、流通経済大柏高(千葉)は右サイドからDF近藤立都(3年)がロングスローを入れると、ゴール前の混戦をDF関川郁万(2年)が蹴り込み、先制点を奪った。

「気づいたときにはゴールに入っていた」。興奮気味に振り返る関川は、一目散に本田裕一郎監督のもとに駆け寄って抱き着いた。「監督に一番点を決めろと言われていたので、監督の所に行こうと思った」。愛弟子の待望ゴールに本田監督も「関川がだいぶ点が取れていなかった。チームとしてはとにかく欲しかったので良かった」と目を細めた。

　関川には常に目標にしている言葉があるという。「一人で守って点を決めるということ」。スタッフに言われた言葉だというが、「ゴールを一人で守って得点を決める選手が一番評価されると思う」と気に入って使っている。
　
　いよいよベスト4。次戦の相手は矢板中央だ。準々決勝の長崎総合科学大附高戦では、「一番対戦したい相手だった」FW安藤瑞季(3年)が累積で出場停止だったが、矢板中央にはともにU-17日本代表にも選ばれたことがあるMF松井蓮之(3年)がいる。試合前にはエールをかわし合った2人。「矢板中央戦は頭で決めたい」と闘志を燃やした関川。「笑って終わりたい」という有終フィニッシュへ向け、エンジンは全開だ。

(取材・文　児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2017