[MOM2414]流通経済大柏MF加藤蓮(3年)_“マグレじゃない!”得意のボレーでスーパーゴール!
ゲキサカ / 2018年1月6日 18時39分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 全国高校選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 矢板中央高 埼玉]
後半19分、衝撃的なゴールによって均衡は破れた。流通経済大柏高は敵陣中央、左サイドで一度失ったボールを奪い返すと、左SB近藤立都(3年)がロングクロスを放り込む。これをファーサイドで構えていたMF加藤蓮(3年)が「振り抜くことだけを意識していました」と右足ダイレクトで撃ち抜くと、ボールはファーサイドのゴールネットに突き刺さった。
前日は同じようなシーンで左足ボレーを合わせにいって決めることができていなかった。だが、この日は利き足に来たところをクリーンヒット。小中学校時代にひたすらリフティング練習をしてミートすることを磨いてきたという加藤は、得意だというボレーシュートで貴重な1点をチームにもたらした。
今大会3得点目。同じく決勝点だった3回戦の日章学園高戦は一度オウンゴールと発表され、その後加藤のゴールに訂正されたものだ。それだけに、「前々回の試合はゴールが入ったかどうか分からないようなゴールだった。きょうは誰が見ても自分のゴールだったので良かったです」と胸を張った。
中学時代は主にトップ下を務めていた加藤だが、全国優勝した夏のインターハイでは開幕当初、右SBとしてプレー。だが、3回戦で右SHにポジションを変えた際に推進力ある動きを連発して見せる。そこからまた攻撃的なポジションでプレーする機会が増加。選手権予選も決勝でFWとして先発し、優勝に貢献している。
県大会で負った左足の怪我の影響によって全力でプレーできなかった時期もあり、今回の全国大会は準々決勝を除くと交代出場。だが、その交代出場した3試合でいずれもゴールを決めて攻撃力を発揮している。今やエース級の活躍を連発。決勝進出の立て役者となっている。
本田裕一郎監督は加藤が決めたスーパーボレーについて、「ビックリしました」「マグレのシュート」と “偶然の一発”と見ていた。だが、ボレーシュートが得意という本人は同じようなシュートをまた決める自信を持っている。
「決勝でもう一回ああいうボール来たらもう一回自分が仕留めて、1-0でチームを勝たせられるような、そういう選手であることを証明したいと思います」。決勝で同じようなチャンスがあれば、また“衝撃的な一撃”を決めてチームを日本一へ導く。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017
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