[新人戦]新生・前橋育英初陣でキャプテンマーク巻いたSB若月 、前主将の厳しさ受け継ぐ
ゲキサカ / 2018年1月14日 20時49分
[1.14 群馬県高校新人大会2回戦 前橋育英高 5-1 太田高 前橋育英高高崎G]
第96回全国高校サッカー選手権で優勝した前橋育英高の新チーム初戦。そのキャプテンマークは右SB若月輝(2年)が巻いた。
櫻井勉コーチの指示によって、選手間で決めた初戦のゲームキャプテン。学年のリーダー格のひとりである若月は「試合を通して納得はできていないです」と初戦を振り返る。前半は1-1で終了。重圧からか、どこか消極的だったチームは激しさ、精度も欠いてしまっていた。
公式戦で初めてAチームの試合を戦った選手もいた中で「色々なところでいつも通りじゃダメなんだと気づくことができた」と実感。一方で、ハーフタイムを機にわずかでも改善し、勝利したことについては前向きだった。
若月は16年のRookie LeagueMVPプレーヤー。今冬の選手権は交代出場で2試合を経験し、優勝の雰囲気を感じることができたことを喜ぶ。その一方、大会中から次年度のことが頭を過ぎっていたという。「今後も考えながらの大会でもあったので、喜びだけではなかった感じですね」。全国王者としてスタートした新チームの初戦は、準備期間が短かったこともあって“予想通り”に苦戦。ただし、昨年まで3年生に頼り切りだった1、2年生が危機感を持つことができれば、それがさらなる努力に繋がると考えている。
チームを日本一へ導いたMF田部井涼主将(3年)から学んだのは、ピッチ内外でのリーダーシップだ。「去年の涼さんも色々な意味でキャプテンらしかった。試合だけでなくて、私生活とかでもいれば引き締まるというのがあった。そこは一年間見てきたので厳しくやらないといけない」。周囲に指摘することは自身にまだ欠けていると感じている。チームが強くなるために、率先して厳しさのあるチームへ変えていく。
若月はもう一人、刺激を受けている存在がいる。自身と同じく、アルビレックス新潟U-15から前橋育英へ進学し、新潟入りを決めた左SB渡邊泰基(3年)だ。オールラウンドプレーヤーの若月はリーダーシップを高めると同時に、キックなどの武器を磨いて、渡邊に続く意気込み。その目標に全力で挑戦しながら、「選手権2連覇という目標があるんですけれども、先を見据えながら目の前の一試合一試合に全力で向かっていけるチームにしていきたい」というリーダーとしての役割も全うする。
(取材・文 吉田太郎)
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