誰もが日本サッカー界を牽引すると信じていた…平山相太、まさに怪物だった
ゲキサカ / 2018年1月26日 21時16分
怪物。彼ほどこの言葉が似合う選手はいなかった。誰もが日本サッカー界を引っ張るエースになると信じていた。FW平山相太が32歳でスパイクを脱ぐことになった。
電撃的な引退発表だった。昨年12月28日にベガルタ仙台から発表になった契約更新時には、「悔しさを原動力に、ゴールを決めてチームの勝利に貢献したい」と、18シーズンへの意気込みを語っていたばかりだった。「たくさんのご声援、本当にありがとうございました」。ひとつの怪物伝説が幕を閉じた。
全国に平山相太の名を轟かせたのは、やはり国見高時代だろう。鮮烈な印象を残しているのは、全国高校選手権での活躍だ。FW大久保嘉人と入れ替わるようにして入学した国見高のエースは、もちろん3年連続して全国へとチームを導いた。2年時と3年時には史上初となる2年連続得点王を獲得。通算17得点は歴代最多記録。3年間で2度の優勝と1度の準優勝を経験した。
190cm超の長身を誇る抜群のフィジカル。正確なトラップから放たれる力強いシュート。少し前の90年代もFW北嶋秀朗(市立船橋)ら象徴的なストライカーは多数いたが、爆発的な得点力は、まさに世界を意識させるには十分だった。
活躍は高校サッカーの枠にとどまらない。昨年のU-20W杯で招集されたFW久保建英の“飛び級”が注目されたが、平山も高校3年時、2003年のワールドユース(現U-20W杯)に出場。2ゴールを決める活躍で、日本を8強へと導いた。筑波大に進学した翌2004年にもアテネ五輪日本代表に飛び級で招集された。
しかしその後は大学を中退。海外挑戦も2シーズンで帰国し、FC東京に入団するも2008年の北京五輪のメンバーは落選。メンタル面の課題が浮き彫りとなり、それに加えて本人も悔やむ「度重なるけが」が、復活への歯車を噛み合わなくさせた。ただ2010年1月、ついにやってきたA代表のデビュー戦、アジア杯最終予選のイエメン戦でハットトリックの活躍。日本代表史上2人目となるデビュー戦ハットトリックは、怪物が見せた意地だった。
J1通算168試合33得点。周囲の期待からすれば物足りない数字かもしれない。しかし怪物が見せた夢は、後世にも語り継がれるものであったことに間違いはない。
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