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[MOM2423]山梨学院FW川野大成(1年)_憧れの先輩FW加藤拓己と同じ9番背負い、県決勝で2発!

ゲキサカ / 2018年2月5日 6時24分

山梨学院高FW川野大成が県決勝で2ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.4 山梨県高校新人戦決勝 山梨学院高 2-1 帝京三高 山梨学院和戸G]

 憧れの存在はU-19日本代表の先輩FW加藤拓己(3年)。山梨学院高にとって2年ぶりの新人戦制覇を懸けた決勝で、加藤と同じ丸刈りの「9番」FW川野大成(1年)が舞った。

 FW安田正太郎(2年)の負傷によって前夜に初先発を告げられたという川野は、さすがに緊張していたというが、それでも前半9分、GKとの接触を怖れずに体ごと右クロスに飛び込む。ボールはGKにキャッチされたのに加え、相手選手の膝が脇腹に入り、しばらく起き上がることができなかった。だが、彼はチームメートたちからの「いいぞ、続けろ!」の声に呼応するように、その後も前線で勇気あるプレーを見せ続ける。

 そして21分、MF加野瑛斗(2年)の右FKをニアサイドでダイビングヘッド。身体を投げ出して放った一撃で先制点をもたらした。これは「ニアに入ってヘディングする練習をしていた。練習通りのシュートが打てた」から生まれたゴールだ。途中出場でチャンスを逸した前日の準決勝後に約30分間の居残り練習を行い、この日のウォーミングアップでもコーチにクロスボールへの入り方を教わっていたのだという。その成果を早速発揮し、チームに貴重な1点をもたらした。

 安部一雄監督が「上手くはないですけれども、嫌らしいところへ身体をぶつけに行ったり、頑張りができる」と評する1年生は、その後も相手の背後を狙い続けていたが、後半40分の決定機を相手GKのファインセーブに止められるなど2点目のチャンスを活かせずにいた。それでも「決めないとヤバイな」と思っていたという後半アディショナルタイム、MF平松柚佑(1年)がダイレクトで上げた右クロスに「絶対に来ると思ったので。無意識で」反応。右足ダイレクトで決勝ゴールを決めてヒーローになった。

 普段はDFと駆け引きしながらの裏抜けや、ボールを収めるプレーが得意というストライカーは「気合が入っていた」というこの日、普段以上と認めるほどに身体を張り、ゴールを目指し続けた。その姿勢と“特訓”の成果が、県決勝という大舞台での2発に繋がったようだ。

 山梨学院の9番と言えば、選手権でもゴールを決めた先輩FW加藤が印象的。圧倒的な高さと勝負強さでチームを選手権出場に導いた年代別日本代表のストライカーは、川野にとって憧れの存在だ。「憧れで自分、目指していて。(加藤のように)一発で試合を決めるFWになりたい。一回のチャンスをしっかり決められるとか、チームがピンチの状況でも一人で流れを変えられるとか、そういうエースの仕事を目指しています、拓己くんを目指してこれからやっていきたい」と誓った。

 この日はインパクトのある結果を残したものの、レギュラーを確約された訳ではない。ゴールや身体を張ったプレーでチームからの信頼をさらに高めて、憧れの9番のようなFWになる。

(取材・文 吉田太郎)

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