「変わらなきゃという姿勢」のエース候補、FC東京U-18FW今村涼一が“泥臭い”ダイビングヘッド弾!
ゲキサカ / 2018年2月12日 14時0分
[2.11 東京都クラブユース選手権3位決定戦 FC東京U-18 4-1 町田ユース 味フィ西]
昨季王者の新エース候補が“変わろうとしている姿”を見せつけた。FC東京U-18FW今村涼一(2年)は前半12分、足元付近に飛んできたクロスをダイビングヘッドで合わせ、チームを勢いづける貴重な先制点を奪取。その場面を振り返った17歳は「久しぶりに気持ちの良いヘディングでした」と柔和な笑顔を見せた。
「もともとは泥臭く入っていくような選手ではないんです」。首都東京の地に闘える集団を作り上げてきた指揮官は試合後、背番号22のプレースタイルについてそう述べた。FC東京U-18は「謙虚さ、ひたむきさ、真摯さを外したら東京じゃない」(佐藤監督)というモットーで成長を遂げている集団。そんなギャップから、今村自身も「自分の理想のプレーがなかなか出せていない」と感じていたようだ。
もっとも、この日の佐藤監督の言葉には続きがあった。「今日は自分が変わらなきゃという姿勢を見せてくれた。この得点をポジティブに捉えて継続していってほしい」。J3リーグ5試合に出場しているエース候補に期待を寄せているのは紛れもない事実。「チームに合わせた基準、監督の求める基準を出してから個性は出すもの」(今村)という意識付けの結果、及第点の評価を勝ち取った。
実際にこの日のプレーからは、献身性が随所に垣間見えた。オンザボールではFW小林里駆(1年)、MF金誠敏(1年)らが存在感を放つなか、背番号22が目立っていたのは相手GKへのプレッシングなどの動き出し。得点という結果だけでなく、「寄せの部分、ディフェンスがあまりできていない」という課題に向き合う姿を見せていた。
もちろん、ストライカーとしての役割も捨てるつもりはない。理想としている選手はマンチェスター・シティのFWガブリエル・ジェズス。「うまいし、動き出しも良いし、現代サッカーの象徴みたいな選手」と仰ぎ、「幅の広いプレーヤーになりたい」と自身の姿を重ねている。ここから本格化する新シーズン、U-18の前線を担う奮闘する“トーキョーのリョウイチ”にも注目だ。
(取材・文 竹内達也)
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