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[新人戦]全中準V世代の日章学園が予選リーグ3連勝。選手権で体感した“基準”忘れずに目標達成目指す

ゲキサカ / 2018年2月18日 23時9分

日章学園高のエースFW河原淳がドリブルで仕掛ける

[2.18 九州高校新人大会予選リーグ 日章学園高 2-0 那覇西高 日章学園高G]

 平成29年度 第39回九州高校(U-17)サッカー大会(九州高校サッカー新人大会)は18日にブロック順位決定リーグ戦(予選リーグ)最終節を行い、第4ブロックの日章学園高(宮崎1)対那覇西高(沖縄1)戦は2-0で日章学園が勝利した。日章学園は3連勝でブロック首位通過。那覇西は1勝2敗でブロック4位敗退となった。

 日章学園は今大会、初戦、第2戦と逆転勝ち。勝負強さを示した一方で、無失点にこだわってきたチームは相手のパワフルな突破から序盤に失点してしまっていた。早稲田一男監督は「取りどころがどうなのか。出させて取りに行くとかの駆け引きがない」。この日も前線からの守備で追い込みながらも奪いきれずに攻め込まれるシーンがあるなど、納得できる内容ではなかったものの、初の無失点勝利で予選リーグ3連勝とした。

 2連勝で迎えたこの日は選手権にも出場していたCB高田椋汰(2年)が先発を外れたが、前線のプレッシングで相手の攻撃テンポを失速させることに成功。MF宮城海(2年)とMF伊佐航平(1年)、そして10番MF許田楓太(2年)のトライアングルを軸にボールを繋いで攻めてくる那覇西に危険なゾーンまで入り込ませない。

 司令塔の宮城が「ビルドアップで前を向いた時に選択肢が少なくて、シュートもなかなか打てなかった」という那覇西に対し、奪ったボールを丁寧に繋いでサイドからチャンスを作る日章学園は29分、MF日高友貴(2年)の右クロスを「シュートは上手いし、感覚がある」(早稲田監督)というFW鈴木陽介(1年)が頭で合わせて先制点を奪う。

 その日章学園は選手権予選決勝でハットトリックを達成し、「練習試合とかも意識して点取れるようになったし、点を取るという欲も出てきた」という新10番・FW河原淳(2年)がアグレッシブな仕掛けから、個でゴールをもぎ取ろうとする。

 なかなか良い形で前を向けなかった那覇西に対し、日章学園は先発に起用されたMF小林鉄生(1年)や大黒柱のMF比嘉将貴主将(2年)が細かくボールを動かし、河原のクロスなどから追加点を狙う。そして後半23分、日章学園は左SB阿部稜汰(1年)のクロスのこぼれ球を比嘉が冷静に右足でゴールへ流し込んで2-0で勝った。

 北九州入りしたFW佐藤颯汰(3年)や流経大へ進学するMF佐藤詩響(3年)を擁した17年度は選手権で全国16強。3回戦で流通経済大柏高(千葉)に0-1で敗れたが、準優勝校相手に接戦を演じて見せた。その試合で感じたことが新チームの“基準値”に。河原は「(流経大柏は)プレスのスピードの速さだったり、フィジカル面、選手が交代してもチーム力が落ちないところがあった。流経を目指す訳ではないけれども、あれを基準にして、練習でもプレスを速くして剥がすことを意識してやっています」と説明する。

 比嘉や河原、注目GK小原司(2年)ら現2年生は、日章学園中3年時に全国中学校大会で準優勝している世代。早稲田監督が「去年と同じ時期で言うと、まとまりがあります」というチームは高い目標を持ってスタートしている。

 河原は「チームのバランスもいいし、去年出来なかった分、今年はやってやろうと全員が言っている」と語り、比嘉も「自信もあるし、やらなくちゃいけないという思いの方が強いですね。今年はあのチーム(1学年上の先輩たち)を超えて、中学の時もあと一歩のところで届かなかったので、全国を取れるようにしていきたい」と力を込めた。地元・宮崎出身者を中心に中高一貫指導で磨かれてきた選手たちの挑戦。まずはこの九州大会で良い守備から攻撃に繋げてライバルたちを上回り、今後への弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)

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