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2点を演出した広島MF川辺駿、トップ下に移った瞬間「ギアが上がった」

ゲキサカ / 2018年3月5日 2時43分

2点を演出したMF川辺駿

[3.4 J1第2節 浦和1-2広島 埼玉]

 後半開花した攻撃の中心にいたのは古巣に復帰した22歳だった。サンフレッチェ広島は後半11分の交代策で4-2-3-1にシステムを変更。MF川辺駿がトップ下に移ると、攻撃は一気に活性化。果敢なドリブル突破でPA内に切れ込み、2点を演出した。

 4-4-2の右サイドハーフで先発した川辺は「サイドハーフで良さが出なのは分かっている」と試行錯誤中だが、ポジションを真ん中に移してからはフルスロットルだった。「トップ下に移った瞬間からが勝負だと思ってた。自分でものびのびできていたし、ギアが上がるのが分かった」。

 1点を追う後半21分、スローインにワンタッチで抜け出した川辺は「相手がずるずると下がってくれた。下がったからドリブルをした」とPA内右をスピードに乗ったドリブルで縦に仕掛け、ゴールライン際からマイナス方向にパス。GK西川周作がクリアしたボールをMF柴崎晃誠が押し込み、同点に追いついた。

 後半33分にも川辺の仕掛けからMF稲垣祥のゴールが生まれ、逆転に成功。「自分としてはシュートを決めたかったのが本音ですけど」。笑顔で本音を漏らした川辺は「ゴールに向かう姿勢が結果につながってよかった」と安堵の表情。「トップ下に入って、いいときの感覚が蘇ってきた」。攻撃の中心には川辺。広島が開幕2連勝と好スタートを切った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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