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「絶対にまた抜いてやる」…水戸FW岸本武流、“その先”に見ているもの

ゲキサカ / 2018年3月4日 20時29分

水戸ホーリーホックFW岸本武流

[3.4 J2第2節 千葉0-0水戸 フクアリ]

 今季、新天地を求めた。C大阪から水戸ホーリーホックに期限付き移籍で加入したFW岸本武流は開幕から2試合連続先発出場を飾り、前線で体を張って戦い続けた。

 2トップの一角に入ったものの、序盤から千葉に主導権を握られたため守備に回る時間が長くなった。しかし、ここで岸本はまったく手を抜かない。GKロドリゲスまでプレッシャーを掛けることもあれば、低い位置に下がってアンカーの位置に入るMF熊谷アンドリューを警戒することもある。守備に奔走したが、そこには一つのこだわりがあった。

「(長谷部茂利)監督からも言われているし、ディフェンスができない選手は生き残れないと思っている。走れる選手になるというのが、この先大事だと思うので自分はしっかり走って結果を出したい」

 そして攻撃面では少ないながらも好機に顔を出す。前半から相手最終ラインと駆け引きをして抜け出すタイミングを図ると、後半34分に決定機が訪れる。しかし、MF小島幹敏のスルーパスから裏を取り、左足のシュートでネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定に取り消された。

「あれは悔しかったけど仕方ない。切り替えて次に向かいます」

 C大阪の下部組織で育ち、16年にトップチームに昇格。J3リーグに参戦するU-23チームの一員として昨季は26試合9得点の記録を残したが、一昨季のJ2、そして昨季のJ1リーグでの出場数はゼロに終わった。そして、年代別代表では16年10月のAFC U-19選手権に出場したU-19日本代表の一員として3試合1得点の記録を残し、翌年に韓国で開催されるU-20W杯出場権獲得に貢献するも、AFC U-19選手権後に代表メンバーに選出されることはなくU-20W杯出場は叶わなかった。

 当然、悔しさはあったが、下は向かない。「何て言えばいいんですかね…。悔しいという気持ちもあるけど、年下の選手がドンドン出てきて『負けてられへんな』という思いも強い。いつか絶対にまた抜いてやろういう気持ちです」。そして、五輪代表から1年以上遠ざかっているが、「日本中、世界中が注目する大会なので絶対に出たい」と視線の先には東京五輪がしっかりと捉えられている。

 代表に返り咲くためには、クラブでの結果が何よりも重要。それは、重々承知している。昨季、水戸に所属したFW前田大然(現松本)は13得点を挙げてブレイクを果たし、森保ジャパンに選出された。「刺激にもなっているし、大然のように結果を残せれば…。このステージで結果を残す。代表に戻るにはそれしかない」。自身がやるべきことは、明確だ。まずは水戸で残し続けて、代表復帰を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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